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大阪大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

曲線C:y=x(x1)(xa) (a0)の原点Oにおける接線lが,
O以外の点PCに交わるとする.
Pよりx軸に下ろした垂線がx軸と交わる点をQとし,
OPQの面積をS1,曲線Cと接線lで囲まれる図形の面積をS2とする.

(1) S1S2aを用いて表せ.

(2) S1=S2となるaの値をすべて求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

微分積分方程式・不等式 接線・法線面積計算、場合分け、絶対値の処理

方針

原点での接線は y=ax である。曲線との再交点は x=a+1 に出るので、P, Q から三角形の面積を求める。曲線と接線の差は x2(a+1x) であり、区間の向きや上下関係を絶対値で処理して S2 を出す。最後に a=1 は再交点が原点と一致するため除外し、a で場合分けする。

解答

(1) y=x(x1)(xa)=x3(a+1)x2+ax であるから、原点 O における接線は l:y=ax である。

接線と曲線の交点は x(x1)(xa)=ax を満たす。左辺を整理すると x{(x1)(xa)a}=x{x2(a+1)x}=x2(xa1) である。したがって、原点以外の交点は a1 のとき P=(a+1,a(a+1)) である。点 QQ=(a+1,0) だから、三角形 OPQ の面積は S1=12(a+1)a(a+1)=a(a+1)22 である。

また、接線と曲線の縦の差は axx(x1)(xa)=x2(a+1x) である。したがって曲線 C と接線 l で囲まれる図形の面積はS2=0a+1x2(a+1x)dxである。積分すると0a+1x2(a+1x)dx=[a+13x314x4]0a+1=(a+1)412となるので S2=(a+1)412 である。

(2)
問題の条件で O 以外の点 P が存在するから、a1 である。S1=S2 より a(a+1)22=(a+1)412 である。a1 なので (a+1)2 で割れて、6a=(a+1)2 を得る。 a>0 のときは 6a=(a+1)2 であり、a24a+1=0 となる。よって a=2±3 である。 a<0 のときは 6a=(a+1)2 であり、a2+8a+1=0 となる。よって a=4±15 である。
これらはいずれも a0, a1 を満たす。

したがって求める値は a=2±3,a=4±15 である。
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別解

解法2(再交点で尺度をそろえる)

方針

再交点の横座標を b=a+1 とおく。接線と曲線の差は x2(bx) なので、
x=bs と尺度をそろえると、符号によらず面積が b4/12 と一度に求まる。
三角形の面積も b で表し、最後に a の符号で二次方程式を解く。

解答

(1) 曲線を展開するとy=x3(a+1)x2+axだから、原点での接線は l:y=ax である。曲線と接線の交点ではx(x1)(xa)ax=x2(xa1)=0.よって O 以外の交点が存在する条件は a1 であり、
b=a+1 とおけば P=(b,ab), Q=(b,0) となる。したがってS1=12bab=ab22.接線の高さから曲線の高さを引くと x2(bx) である。x=bs と置けば、
b の正負にかかわらず向きも含めて0bx2(bx)dx=b401s2(1s)ds=b412.右辺は正だからS2=b412=(a+1)412.(2) a1 より b0 である。S1=S2
b2 で割ると6a=(a+1)2を得る。a>0 では a24a+1=0
a<0 では a2+8a+1=0 となる。したがってa=2±3,a=4±15.

総評

三次曲線と原点での接線が作る二つの面積を比較する問題。目安時間は22分。再交点 a+1 が零になる a=1 を除外し、積分の向きにかかわらず面積が正になることを確認する。最後は a による符号分けが必要である。
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冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。