方針
接点を (p,y) と置き、関数値と微分係数が一致する条件から p,c を求める。面積は指数曲線の下から平方根曲線の下を引く。(3) は2本の傾きから角の正接を作る。
解答
(1)
接点を P=(p,y) (y>0) とする。関数値と傾きが一致するのでy=p−c=eap,2y1=ay.よってy=2a1,p=−2alog(2a).さらに p−c=y2=1/(2a) だからP=(−2alog(2a),2a1),c=−2alog(2a)+1.なお c>0 より0<a<2e1.(2)
求める面積を K とするとK=∫0peaxdx−∫cpx−cdx.ここで∫0peaxdx=a2a1−a1,また∫cpx−cdx=32(2a1)3/2=3a2a1.したがってK=3a2a2−a1.(3)
Q=(c,0) であり、直線 PQ と共通接線 l の傾きはそれぞれp−cy=2a,ay=2a.前者の方が大きいのでtanθ=1+2aa/22a−a/2=1+aa/2.これを 1/4 に等しくして2乗するとa2−6a+1=0,よって a=3±22 である。条件 a<1/(2e) を満たすのは小さい方だけだからa=3−22.図は条件を満たす一例。PQ は共通接線より急である
別解
解法2(yで積分)
方針
2曲線を x の式 x=y2+c、x=(logy)/a として扱う。接線条件も dx/dy の一致で出し、面積は横長の短冊で積分する。
解答
(1)
2曲線を y>0 で逆向きに表すとC1:x=y2+c,C2:x=alogy.接点の高さを Y とする。接線が共通であることは、逆向きの傾きも等しいことを意味するから2Y=aY1.よってY=2a1.接点の x 座標を p とすればp=alogY=−2alog(2a),また c=p−Y2 よりc=−2alog(2a)+1.(2)
C2 は (0,1) を通る。横長の短冊を用いるとK=∫01(c+y2)dy+∫1Y(c+y2−alogy)dy.まとめればK=cY+3Y3−aYlogY−Y+1.ここで c=(logY)/a−Y2、Y2=1/(2a) を代入するとK=−32Y3+aY−1=3a2a2−a1.(3)
PQ と l の傾きは 2a、a/2 である。したがってtanθ=1+aa/2=41.これより a=3±22 を得る。c>0 は a<1/(2e) と同値なのでa=3−22だけが適する。
総評
平方根曲線と指数曲線の接点、囲まれた面積、2直線のなす角を一貫して扱う問題。目安時間は28分。縦方向の積分と横方向の積分を独立に示し、c>0 が 0<a<1/(2e) を意味することから最後の根を選別した。
冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。