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大阪大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

曲線 C:y=x3x 上の点 (1,0) における C の接線を l とする。曲線 C と直線 l とで囲まれた図形の面積が、点 (1,0) を通る直線 m で2等分されている。直線 m の方程式を求めよ。

難易度7/ 10計算量8/ 10目安28

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算、パラメータ処理

方針

接線と曲線の交点、全体面積を求める。ml の交点の x 座標を u とし、点 (1,0) を含む側の面積を2つの定積分で表す。

解答

曲線を C:y=x3x とする。y=3x21 より、(1,0) における接線はl:y=2x+2.交点の x 座標はx3x=2x+2    (x+1)2(x2)=0から 1,2 である。全体の面積はS=12{2x+2(x3x)}dx=274.直線 ml の交点の x 座標を u とする。その交点は (u,2u+2) で、m(1,0) を通るからm:y=2(u+1)u1(x1).(1,0) を含む側の面積はK(u)=u1{2(u+1)u1(x1)(x3x)}dx+12{2x+2(x3x)}dx.計算するとK(u)=u46u2+164.面積を2等分する条件 K(u)=S/2=27/82u412u2+5=0,すなわちu2=3±262.切断点が領域の境界上にあるためには 1<u<2 が必要である。よって大きい方の根は除かれu=±3262.したがって求める2直線はy=2(u+1)u1(x1),u=±3262である。

2本の直線はいずれも (1,0) を通り、色領域を二等分する

別解

解法2(接線下の面積から三角形を引く)

方針

ml の交点を (u,2u+2) とする。右側部分を、区間 [u,2] の接線と曲線の間の面積から、l,m に挟まれる三角形の面積を引いて求める。

解答

接線は l:y=2x+2 であり、全体面積はS=12(x3+3x+2)dx=274.ml=(u,2u+2) とおくとm:y=2(u+1)u1(x1).区間 [u,2] における l,C 間の面積を T(u) とする。x=1 での l,m の縦の差は4だからT(u)=u2(x3+3x+2)dx,三角形の面積=12(1u)4=2(1u),K(u)=T(u)2(1u)=u46u2+164.したがってK(u)=278    2u412u2+5=0    u2=3±262.1<u<2 を満たす根だけを取ると、求める2直線はy=2(u+1)u1(x1),u=±3262.である。十分性も確認する。m の傾きを s=2(u+1)/(u1) とおく。候補はいずれも u<7/10 なので s<1/4x2+x であり、ux1 ではm(x)C(x)=(x1)(sx2x)0.よって、どちらも実際に領域を2分する。

総評

接線と三次曲線で囲まれる領域を、指定点を通る直線で二等分する問題。目安時間は28分。交点の位置を媒介変数にし、直接積分と『接線下の面積から三角形を引く』方法で同じ四次方程式を得た。領域内条件まで確認した。

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出典: 大阪大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。