方針
導関数を c=cosx の多項式に直して因数分解する。二つの臨界点と端点での関数値を比較し、増減も確認する。
解答
三倍角・二倍角の公式を用いるとf′(x)=cos3x−4cos2x+cosx=4cos3x−8cos2x−2cosx+4=2(cosx−2)(2cos2x−1).区間内では −1≦cosx≦1 だから cosx−2<0 である。したがってf′(x)=0⟺cosx=±21,すなわちx=4π,x=43πである。導関数の符号は順に負、正、負となる。
端点と臨界点での値はf(0)=f(π)=0,f(4π)f(43π)=31sin43π−2sin2π+sin4π=−2+322,=31sin49π−2sin23π+sin43π=2+322.よって最大値 2+322,最小値 −2+322.
別解
解法2(余弦を変数にする)
方針
三角関数を sinx と cosx にまとめ、u=cosx と置く。閉区間 [−1,1] 上の関数として微分し、候補値を比較する。
解答
区間 0≦x≦π では sinx≧0 である。三倍角・二倍角の公式からf(x)=31sinx(4cos2x−1)−4sinxcosx+sinx=32sinx(2cos2x−6cosx+1).ここで u=cosx とおくと、−1≦u≦1 でF(u)=321−u2(2u2−6u+1)の最大・最小を求めればよい。−1<u<1 で微分するとF′(u)=31−u22{(4u−6)(1−u2)−u(2u2−6u+1)}=−1−u22(u−2)(2u2−1).したがって内部の停留点はu=±21だけである。端点では F(±1)=0 であり、F(21)=−2+322,F(−21)=2+322.以上より最大値 2+322,最小値 −2+322.
総評
難度5、計算量5、目安20分。微分後の式を cosx の多項式として正確に因数分解できるかが中心である。標準解法では増減を直接追い、別解では u=cosx によって閉区間上の一変数関数へ移した。いずれも端点の値を忘れず比較することが重要である。
冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。