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大阪大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

原点のまわりの 30 の回転を表す行列を U とし、A=(7335)とする。

(1) 行列 UAU1 を求めよ。

(2) 行列 A で表される1次変換による直線 y=3x+1 の像の直線は、どのような方程式で表されるか。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

行列図形と方程式 回転・拡大ベクトル成分計算文字消去

方針

回転行列を具体的に書いて積を計算する。直線の像は、変換後の座標を (X,Y) とし、元の直線を表す一次式が何倍になるかを調べる。

解答

(1) U=(32121232),U1=(32121232).順に掛けるとUAU1=(8004).(2)
(x,y)(X,Y) に移るとするとX=7x3y,Y=3x+5y.したがってY3X=8(y3x).元の直線上では y3x=1 であるから、像はY3X=8.よって求める直線はy=3x+8.回転後の座標軸が A の2つの固有方向になる(直線の間隔は模式的)

別解

解法2(固有方向と通過点)

方針

行列の2つの伸縮方向を見つけ、30 回転後に座標軸へ一致することを使う。直線の像は、方向ベクトルの像と1点の像から決める。

解答

(1)
長さ1の2方向e8=(32,12),e4=(12,32)を調べるとAe8=8e8,Ae4=4e4.また、Ue8(1,0) へ、e4(0,1) へ移す。したがって、回転後の座標では第1軸方向を8倍、第2軸方向を4倍するのでUAU1=(8004)である。

(2)
元の直線の方向は (1,3)=2e4 であるから、A を施しても方向は変わらず4倍される。よって像の傾きも 3 である。

元の直線上の点 (0,1) の像はA(01)=(35).したがって像は (3,5) を通り、傾きが 3 の直線である。ゆえにy=3x+8.

総評

回転による対角化と直線の像を扱う問題。目安時間は15分。直接計算と、2本の固有方向を読む幾何的な方法を独立に示した。(2) は方向だけでなく通過点も確認している。

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出典: 大阪大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。