方針
Pn=(xn,yn) とおき、重心の公式から各座標の一次漸化式を作る。固定値 3/2 との差を取って一般項を求め、第4象限の条件へ代入する。
解答
P0=P=(−300,−600)、Pn=(xn,yn) とおく。重心の公式よりPn+1=3A+B+Pnであるからxn+1=1+3xn,yn+1=1+3yn.固定値はともに 3/2 なのでxn+1−23=31(xn−23),yn+1−23=31(yn−23).初期値を入れるとxn=23−2⋅3n603,yn=23−2⋅3n1203.第4象限にある条件は xn>0 かつ yn<0 である。これは3n>201,3n<401と同値である。ここで34=81,35=243,36=729だから、両方を満たすのはn=5だけである。
点列は固定点 G へ一直線上を近づく(縮尺は模式的)
別解
解法2(固定点を中心とする相似)
方針
A,B の中点 G が重心操作の固定点であることを示し、Pn+1−G=(Pn−G)/3 という相似関係を繰り返す。
解答
A,B の中点をG=(23,23)とする。A+B=2G だからPn+1−G=3A+B+Pn−G=31(Pn−G).すなわち、各段階で G を中心に相似比 1/3 で縮小される。よってPn−G=3n1(P0−G).ここでP0−G=(−2603,−21203)なのでPn=(23−2⋅3n603,23−2⋅3n1203).したがって第4象限の条件は201<3n<401.35=243 だけがこの範囲に入るからn=5.
総評
重心操作を一次漸化式または固定点中心の相似として読む問題。目安時間は13分。第4象限の2条件をともに厳密不等号で処理し、該当する整数が n=5 だけであることを確認した。
冊子PDFで見る阪大の数列の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。