(1)
点 P の座標は P=(x,f(x)) である。原点 O と P を結ぶ直線の傾きは xf(x) だから tanθ=xf(x) である。0<θ<π/4 より 0<xf(x)<1 である。
点 P における接線が x 軸となす角は 2θ なので,接線の傾きは f′(x)=tan2θ である。倍角公式より tan2θ=1−tan2θ2tanθ であるから f′(x)=1−(xf(x))22xf(x) となる。分母分子を整理して f′(x)=x2−f(x)22xf(x) を得る。
(2) u=xf(x) とおく。すると f(x)=xu であり,f′(x)=u+xu′ である。(1) の式は u+xu′=1−u22u となる。したがって xu′=1−u22u−u=1−u22u−u(1−u2)=1−u2u(1+u2) である。
一方,g(x)=u+u1 であるから g′(x)=u′(1−u21) である。上で求めた u′ を代入すると g′=x(1−u2)u(1+u2)⋅u2u2−1=−xu1+u2 である。ところが u1+u2=u+u1=g だから g′(x)=−xg(x) となる。
(3)
(2)
の微分方程式から g′(x)=−xg(x) である。したがって xg′(x)+g(x)=0 となり,(xg(x))′=0 である。よって,ある定数 C を用いて xg(x)=C と書ける。すなわち g(x)=xC である。
定数 C を決める。u=f(x)/x とおくと,(1) の式は f′(x)=1−u22u である。0<u<1 であり,仮定より x→1 のとき f′(x)→∞ だから,分母が 0 に近づく必要がある。したがって u→1 である。よって g(x)=u+u1→2 となる。さらに x→1 であるから C=limx→1xg(x)=2 である。
したがって xf(x)+f(x)x=x2 である。両辺に xf(x) を掛けると f(x)2+x2=2f(x) であり,x2+(f(x)−1)2=1 となる。よって f(x)=1±1−x2 である。
最後に枝を選ぶ。0<θ<π/4 より 0<f(x)<x である。0<x<1 では 1+1−x2>1>x なので,これは不適である。したがって f(x)=1−1−x2(0<x<1) である。実際この関数では 0<f(x)<x が成り立ち,x→1 で f′(x)=1−x2x→∞ となる。