方針
制約2x+y=aからy=a−2xとし、直方体なので0<x<a/2を確認する。(1)はV=x2(a−2x)を微分して、端では体積が0に近づくことも見て内部の極大を最大とする。(2)ではa=1として表面積S=2x2+4xyをxだけで表し、V−S/2の増減を調べる。端点は開区間なので、内部の極小が本当に全体の最小になるように符号変化を確認する。
解答
(1)
条件x+x+y=aより y=a−2x である。直方体の辺の長さは正なので 0<x<2a である。体積は V=x2y=x2(a−2x)=ax2−2x3 である。微分すると V′=2ax−6x2=2x(a−3x) である。 0<x<a/3ではV′>0、a/3<x<a/2ではV′<0であるから、Vはx=a/3で最大となる。このとき y=a−2⋅3a=3a である。したがって x=3a,y=3a である。
(2)
a=1のとき y=1−2x,0<x<21 である。表面積は、上下の正方形2面と側面4面を合わせて S=2x2+4xy である。したがって S=2x2+4x(1−2x)=4x−6x2 であり、体積は V=x2(1−2x) である。よってV−21S=x2(1−2x)−21(4x−6x2)=−2x3+4x2−2xである。
これをF(x)とおくと F′(x)=−6x2+8x−2=−2(3x−1)(x−1) である。0<x<1/2では、0<x<1/3のときF′(x)<0、1/3<x<1/2のときF′(x)>0である。したがってF(x)は x=31 で最小となる。このとき y=1−2⋅31=31 である。求める値は x=31,y=31 である。
別解
解法2
方針
微分を使わず、(1)は相加相乗平均、(2)は目的式と候補値との差の因数分解で処理する。制約から 0<x<1/2 を保ったまま等号条件を確認し、最大・最小の両方を代数的に確定する。
解答
(1) x+x+y=a,x>0,y>0である。相加相乗平均より3x2y≦3x+x+y=3a.従ってV=x2y≦(3a)3.等号はx=x=yのときに限るからx=y=3a.(2)
a=1 のときy=1−2x,0<x<21.S=2x2+4xy,V=x2yよりF(x)=V−21S=−2x3+4x2−2x.候補値との差を取るとF(x)+278=−272(3x−4)(3x−1)2.0<x<1/2 では 3x−4<0 だからF(x)+278≧0.等号は 3x−1=0 のときに限る。従って最小となるのはx=31,y=1−2x=31.
総評
難度4、計算量5。制約で一変数化する微分法と、相加相乗平均・因数分解による代数解法を分離した。辺長の正値から 0<x<a/2 を確認し、等号条件が実際の直方体を与えることも明示した。
冊子PDFで見る阪大の微分の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1997年度 前期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。