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大阪大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

縦,横,高さがそれぞれxxyで,
これらの和x+x+yが一定値aである直方体を考える.
次の問に答えよ.

(1) 直方体の体積Vが最大となるようにxyの値を定めよ.

(2) a=1とする.直方体の表面積をSとするとき,
V12Sが最小となるxyの値を求めよ.

難易度4/ 10計算量5/ 10目安20

微分数と式 微分による最大最小、式変形、範囲評価

方針

制約2x+y=aからy=a2xとし、直方体なので0<x<a/2を確認する。(1)はV=x2(a2x)を微分して、端では体積が0に近づくことも見て内部の極大を最大とする。(2)ではa=1として表面積S=2x2+4xyxだけで表し、VS/2の増減を調べる。端点は開区間なので、内部の極小が本当に全体の最小になるように符号変化を確認する。

解答

(1)
条件x+x+y=aより y=a2x である。直方体の辺の長さは正なので 0<x<a2 である。体積は V=x2y=x2(a2x)=ax22x3 である。微分すると V=2ax6x2=2x(a3x) である。 0<x<a/3ではV>0a/3<x<a/2ではV<0であるから、Vx=a/3で最大となる。このとき y=a2a3=a3 である。したがって x=a3,y=a3 である。

(2)
a=1のとき y=12x,0<x<12 である。表面積は、上下の正方形2面と側面4面を合わせて S=2x2+4xy である。したがって S=2x2+4x(12x)=4x6x2 であり、体積は V=x2(12x) である。よってV12S=x2(12x)12(4x6x2)=2x3+4x22xである。

これをF(x)とおくと F(x)=6x2+8x2=2(3x1)(x1) である。0<x<1/2では、0<x<1/3のときF(x)<01/3<x<1/2のときF(x)>0である。したがってF(x)x=13 で最小となる。このとき y=1213=13 である。求める値は x=13,y=13 である。

別解

解法2

方針

微分を使わず、(1)は相加相乗平均、(2)は目的式と候補値との差の因数分解で処理する。制約から 0<x<1/2 を保ったまま等号条件を確認し、最大・最小の両方を代数的に確定する。

解答

(1) x+x+y=a,x>0,y>0である。相加相乗平均よりx2y3x+x+y3=a3.従ってV=x2y(a3)3.等号はx=x=yのときに限るからx=y=a3.(2)
a=1 のときy=12x,0<x<12.S=2x2+4xy,V=x2yよりF(x)=V12S=2x3+4x22x.候補値との差を取るとF(x)+827=227(3x4)(3x1)2.0<x<1/2 では 3x4<0 だからF(x)+8270.等号は 3x1=0 のときに限る。従って最小となるのはx=13,y=12x=13.

総評

難度4、計算量5。制約で一変数化する微分法と、相加相乗平均・因数分解による代数解法を分離した。辺長の正値から 0<x<a/2 を確認し、等号条件が実際の直方体を与えることも明示した。

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出典: 大阪大学 1997年度 前期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。