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大阪大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

f0(x)=x2exとし,関数f1(x),f2(x),,fn(x),f1(x)=f0(x),f2(x)=f1(x),,fn(x)=fn1(x),と定義する.

(1) n1について,整数pnqnを用いてfn(x)=(x2+pnx+qn)exの形に表せることを示せ.また,pnqnを求めよ.

(2) n1のとき,y=fn(x)の増減,凹凸を調べ,グラフの概形をかけ.

(3) n1のとき,3曲線y=fn(x),y=fn+1(x),y=fn+2(x)で囲まれた図形の面積Snnで表せ.

(4) 無限級数S1+S2++Sn+の和を求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安35

微分積分数列関数 数学的帰納法増減表グラフの概形面積計算和の計算

方針

微分の積の公式からfnの一般形を得る。増減はfn=fn+1、凹凸はfn=fn+2の二次因子で判定する。3曲線の交点を求め、区間を2つに分けて差を積分する。

解答

(1)
積の微分を繰り返すと、x2は3回以上微分すると0になるからfn(x)=ex(x2+2nx+n(n1))=ex((x+n)2n).実際、この式を微分するとnn+1に替えた式になり、n=0でも成立する。従ってpn=2n,qn=n(n1).(2)fn(x)=fn+1(x)=ex((x+n+1)2(n+1)).従ってα=n1n+1,β=n1+n+1とおくと、(,α)(β,)で増加、(α,β)で減少する。

またfn(x)=fn+2(x)=ex((x+n+2)2(n+2)).従ってγ=n2n+2,δ=n2+n+2とおくと、(,γ)(δ,)で下に凸、(γ,δ)で上に凸である。さらにlimxfn(x)=0,limxfn(x)=,零点はx=n±nである。これらと増減・凹凸を用いて概形が定まる。

(3)
t=x+nとおくとfn=etn(t2n),fn+1=etn(t2+2tn),fn+2=etn(t2+4t+2n).従って各2曲線の交点のx座標はfn+1=fn+2:t=1,fn=fn+2:t=12,fn=fn+1:t=0.囲まれた領域では、1t1/2で上側がfn+2、下側がfn+11/2t0で上側がfn、下側がfn+1である。よってSn=11/22(t+1)etndt+1/20(2t)etndt=2en(12e1/2+e1)=2en(1e1/2)2.(4)
従ってn=1Sn=2(1e1/2)2e11e1=2ee1e+1.

別解

解法2

方針

積の微分から係数 pn,qn の漸化式を作って一般形を帰納的に得る。面積は t=x+n で交点を固定し、隣接する導関数の差の原始関数を利用して2区間を計算する。

解答

(1) fn(x)=(x2+pnx+qn)exと仮定して微分するとfn+1(x)={x2+(pn+2)x+(qn+pn)}ex.従ってpn+1=pn+2,qn+1=qn+pn,p0=q0=0 である。これを帰納的に解いてpn=2n,qn=n(n1).よってfn(x)={(x+n)2n}ex.(2)fn=fn+1,fn=fn+2.従って極値を与える点はx=n1±n+1,変曲点はx=n2±n+2.前者の2点の外側で増加、内側で減少し、後者の2点の外側で下に凸、内側で上に凸である。またlimxfn(x)=0,limxfn(x)=,零点は x=n±n である。これらから概形が定まる。

(3)
t=x+n とおく。3曲線の交点はt=1,12,0である。囲まれた面積はSn=11/22(t+1)etndt+1/20(2t)etndt=[2tetn]11/2+[2(1t)etn]1/20=2en(1e1/2)2.(4)
従って等比級数の和はn=1Sn=2(1e1/2)2e11e1=2ee1e+1.

総評

難度8、計算量8。導関数列そのものを増減・凹凸判定に再利用する。零点、極値、変曲点、両端での極限をそろえて概形を確定し、3曲線の上下関係を交点ごとに確認して面積の符号を固定した上で積分した。

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出典: 大阪大学 1998年度 後期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。