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大阪大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

単位円周上の3点P(cosθ,sinθ)Q(cos2θ,sin2θ)
R(cos4θ,sin4θ)を考える.
θ0から360まで動くとき
PQ2+QR2がとる値の範囲を求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

三角関数図形と方程式 三角比の利用置換、範囲評価

方針

単位円上の2点間距離は、中心角の差だけで決まる。P,Q の中心角差は θQ,R の中心角差は 2θ なので、それぞれの弦長の2乗を 22cos の形にする。あとは u=cosθ とおいて、1u1 上の二次関数の最大・最小を端点と頂点で調べる。

解答

単位円上の偏角 αβ の2点間の距離の2乗は (cosαcosβ)2+(sinαsinβ)2 である。展開するとcos2α+sin2α+cos2β+sin2β2(cosαcosβ+sinαsinβ) =22cos(αβ) となる。

したがって、PQ の偏角差は θQR の偏角差は 2θ なので PQ2=22cosθ,QR2=22cos2θ である。よって PQ2+QR2=42cosθ2cos2θ である。

ここで u=cosθ とおくと、θ0 から 360 まで動く間に u[1,1] のすべての値をとる。また cos2θ=2u21 であるから PQ2+QR2=42u2(2u21)=62u4u2 となる。 62u4u2=4(u+14)2+254 である。したがって最大値は u=1/4 のとき 254 である。一方、この二次関数は上に凸なので、最小値は区間 [1,1] の端点で調べればよい。u=1 のとき 624=0 であり、u=1 のとき 6+24=4 である。よって最小値は 0 である。

以上より、求める値の範囲は 0PQ2+QR2254 である。

別解

解法2

方針

弦長を半角の正弦で表し、PQ2+QR2=4sin2(θ/2)+4sin2θ とする。u=cosθ へ直して二次関数の値域を求め、等号を与える角が存在することも確認する。

解答

単位円の弦長公式よりPQ=2sinθ2,QR=2sinθ.従ってPQ2+QR2=4sin2θ2+4sin2θ=2(1cosθ)+4(1cos2θ).u=cosθ とおくと、θ0 から 360 まで動く間に1u1のすべての値を取る。従ってPQ2+QR2=62u4u2=2544(u+14)2.最大値は u=1/4 のときの 25/4 であり、この値を取る角 θ は実際に存在する。

最小値は端点で比較し、u=1 のとき 0,u=1 のとき 4だから0である。従って求める範囲は0PQ2+QR2254.

総評

単位円の弦長を中心角の差で処理する問題で、想定時間は10分程度。R の偏角が 4θ でも、QR では差の 2θ だけを見ればよい点が第一の整理である。u=cosθ[1,1] 全体を動くので、二次関数の値域を端点と頂点で確実に調べればよい。最小値 0θ=0 で3点が一致する場合に対応する。

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出典: 大阪大学 1998年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。