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大阪大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

aは実数とする.
曲線y=ex上の各点における法線のうちで,
P(a,3)を通るものの個数をn(a)とする.
n(a)を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

微分指数・対数 接線・法線増減表、場合分け

方針

曲線上の接点を(t,et)とおき、その法線がP(a,3)を通る条件をa=F(t)の形に直す。法線の傾きは接線の傾きetの負の逆数なのでetである。あとは、実数tに対してF(t)=aの解の個数を数えればよい。F(t)=(et1)(2et1)から増減表を作り、極大値log25/4と極小値2の大小を確認して、水平線との交点数を分類する。

解答

曲線y=ex上の接点を (t,et) とおく。この点における接線の傾きはetであるから、法線の傾きは et である。したがって法線の方程式は yet=et(xt) である。

この法線が点P(a,3)を通る条件は 3et=et(at) である。両辺にetを掛けると 3ete2t=(at) であり、整理して a=t3et+e2t を得る。

そこで F(t)=t3et+e2t とおく。求めるn(a)は、方程式 F(t)=a の実数解の個数である。

微分すると F(t)=13et+2e2t=(et1)(2et1) である。したがって臨界点は et=12,et=1 すなわち t=log2,t=0 である。F(t)の符号は、t<log2で正、log2<t<0で負、0<tで正である。よってFt=log2で極大、t=0で極小をとる。

その値は F(log2)=log232+14=log254 であり F(0)=03+1=2 である。また limtF(t)=,limtF(t)= である。さらに log254>2 である。

以上の増減から、水平線y=aとの交点数は次のように決まる。n(a)={1(a<2),2(a=2),3(2<a<log254),2(a=log254),1(log254<a).これが求める個数である。

別解

解法2

方針

接点とPとの距離の2乗を G(t) と置き、法線条件を G(t)=0 として導く。得られる a=F(t) のグラフを、2つの臨界点と無限遠での極限から描き、水平線との交点数を数える。

解答

接点を (t,et) とする。Pまでの距離の2乗はG(t)=(ta)2+(et3)2.曲線の接線とPへの線分が直交する条件はG(t)=0である。従って2(ta)+2et(et3)=0,すなわちa=F(t):=t3et+e2t.F(t)=(et1)(2et1)だから、Ft=log2で極大、t=0で極小となる。その値はF(log2)=log254,F(0)=2.またlimtF(t)=,limtF(t)=,かつ2<log254.従って水平線 y=a との交点数はn(a)={1(a<2),2(a=2),3(2<a<log254),2(a=log254),1(a>log254).

総評

難度7、計算量6。法線の本数を1変数関数と水平線の交点数へ変換する。極大値が極小値より大きいこと、両無限遠の極限、臨界値で接する場合をそろえて5区間の答えを完成させた。

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出典: 大阪大学 1997年度 前期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。