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大阪大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験(数学理系)理系(後期)数学 第2問

(1) 3が無理数であることを証明せよ.

(2) a,bを有理数とする.多項式f(x)=x2+ax+bf(1+3)=0を満たすとき,a,bを求めよ.

(3) nを2以上の自然数とする.g(x)は有理数を係数とするn次多項式で最高次の係数が1であるとする.g(1+3)=0となるとき,g(13)=0を示せ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安18

数と式方程式・不等式論証・証明 背理法、文字消去、展開・因数分解、一般化

方針

(1) は既約分数 p/q を仮定して3が分子・分母の両方を割る矛盾を導く.(2)は (1+3)2=4+23 を代入し,有理数部分と 3 の係数を分離する.(3)は (2) で得た最小の2次式 x22x2g(x) を割り,1次以下の余りが 1+3 で0なら余り自体が0であることを (1) から示す.

解答

(1) 3 が有理数であると仮定し3=pqと既約分数で表す.ただし p,q は正の整数とする.2乗して p2=3q2 だから p2 は3の倍数であり,p も3の倍数である.p=3k とおくと9k2=3q2,q2=3k2となり,q も3の倍数である.これは p/q が既約であることに反する.よって 3 は無理数である.

(2) (1+3)2=4+23 より0=f(1+3)=(4+a+b)+(2+a)3.もし 2+a0 なら 3=(4+a+b)/(2+a) は有理数となり,(1)に反する.したがって 2+a=0 であり,さらに 4+a+b=0 である.よってa=2,b=2である.

(3) h(x)=x22x2 とおく.(2)より h(1+3)=0 である.有理数係数の多項式の割り算によりg(x)=h(x)q(x)+ux+vと書ける.ただし q(x) は有理数係数の多項式,u,v は有理数である.x=1+3 を代入するとu(1+3)+v=0.u0 なら 3=(u+v)/u が有理数となるので,(1)に反する.よって u=0,さらに v=0 である.したがって g(x)=h(x)q(x) である.

一方h(13)=(13)22(13)2=0だからg(13)=h(13)q(13)=0.

別解

解法2

方針

(3) では多項式除法を使わず,g(1+3) を二項展開して A+B3 の形に整理する.係数が有理数であるため A,B も有理数であり,無理数性から A=B=0 が従う.3 の符号を変えれば共役な値も0になる.

解答

(1)

3=p/q と既約分数で表せると仮定する.2乗して p2=3q2 だから 3p である.p=3m とおくと q2=3m2 となり 3q でもある.これは既約性に反するので,3 は無理数である.

(2) 0=(1+3)2+a(1+3)+b=(4+a+b)+(2+a)3である.(1)の無理数性より4+a+b=0,2+a=0だからa=b=2である.

(3)

g(x) の係数はすべて有理数である.(1+3)j を二項展開し,(3)2=3 を用いて整理すれば,ある有理数 A,B を用いてg(1+3)=A+B3と書ける.仮定より左辺は0なので,(1)からA=B=0でなければならない.

同じ二項展開で 33 に替えるとg(13)=AB3となる.すでに A=B=0 だからg(13)=0である.

総評

難度6,計算量4,目安時間18分.(1)の無理数性を(2)(3)で段階的に使う構成である.(3)は「共役だから0」とだけ書かず,多項式除法で余りを0とするか,二項展開で A+B3 の有理係数を分離する.最高次係数1は議論を妨げないが,答案では与えられた条件のもとで証明を完結させる.

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出典: 大阪大学 2009年度 後期 理系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。