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大阪大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

空間に8点A(0,0,0)B(1,0,0)C(1,1,0)D(0,1,0)E(0,0,1)F(1,0,1)G(1,1,1)H(0,1,1)をとる。

(1) 四面体ACFHを平面z=t (0t1)で切断したとき,切断面の面積をtで表せ。

(2) 四面体ACFHと四面体BDEGの重なり合う部分の体積を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

ベクトル積分図形と方程式 座標設定面積計算体積計算対称性の利用

方針

(1) は四面体内の点を4頂点の非負係数による表示にし,z=t を固定する。2つの独立な係数が長方形を動き,(x,y) への変換で面積が2倍になる。(2)では両四面体の水平断面を u=x+y,v=xy で表すと,重なりが長方形になり,その面積を高さで積分できる。

解答

(1) 四面体 ACFH 内の点は,非負の実数 α,β,γ,δ を用いてαA+βC+γF+δH,α+β+γ+δ=1と表せる。その座標は(x,y,z)=(β+γ, β+δ, γ+δ)である。

z=t とすると γ+δ=tα+β=1t だから0β1t,0γt,δ=tγ.したがって(x,y)=(β+γ, β+tγ).(β,γ) 平面の長方形の面積は t(1t) であり,辺方向 (1,1),(1,1) が作る平行四辺形の面積倍率は2である。よって切断面積は2t(1t).(2) (1)の係数を逆に解くと,四面体 ACFH の高さ z=t の断面はxyt,tx+y2tで表される。

四面体 BDEG は,立方体の中心に関して ACFH を点対称に移したものである。したがって高さ t の断面はxy1t,1tx+y1+tで表される。

h=min(t,1t) とおくと,両断面の重なりはxyh,1hx+y1+hである。ここで u=x+y,v=xy とおくと,uv 平面では縦横とも長さ 2h の長方形になる。また dxdy=12dudv だから,重なりの断面積は2h2=2min(t,1t)2である。

よって求める体積は対称性を用いて201/22t2dt=4[t33]01/2=16である。

共通部分は,高さ 1/2 の正方形を底面とする2個の四角錐である。

別解

解法2

方針

共通部分の水平断面を図形として追う。高さ 1/2 で最大の正方形となり,
上下の端では1点に縮むので,共通部分を合同な2個の四角錐として体積計算する。

解答

(1)
高さ z=t の平面は辺 AF,AH,CF,CH とそれぞれ(t,0,t),(0,t,t),(1,1t,t),(1t,1,t)で交わる。これらは平行四辺形を作る。隣り合う2辺を xy 平面へ射影したベクトルは(t,t),(1t,1t)だから,切断面積は行列式の絶対値よりt1tt1t=2t(1t).(2)
2つの四面体の共通部分は z=1/2 に関して対称である。
この高さでは,共通断面の頂点は(12,0,12), (1,12,12), (12,1,12), (0,12,12)である。これは2本の対角線がともに1の正方形だから,面積は 1/2 である。

一方,z=0z=1 では共通断面はそれぞれ(12,12,0),(12,12,1)の1点になる。各水平断面はこの正方形と相似に変化するため,共通部分は,
底面積 1/2,高さ 1/2 の合同な四角錐2個からなる。したがって体積は2131212=16.

総評

難度7,計算量6。想定時間は28分程度。(1)の切断面は平行四辺形で,係数長方形から面積を求めると座標計算が短い。(2)は2つの断面を x+y,xy の範囲として表すと,重なりが正方形になる。高さ 1/2 に関する対称性から積分区間を半分にできる。

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出典: 大阪大学 2007年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。