Evolton

大阪大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

a>1とする。曲線y=tanx (0x<π2)と直線y=axによって囲まれた部分の面積をSとする。limaSaを求めよ。ただしlimx+0xlogx=0を用いてよい。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

三角関数積分関数 面積計算極限計算置換、範囲評価

方針

原点以外の交点の x 座標を α とし、tanα=aα を使う。面積を積分すると S/a=α22+(logcosα)/a となる。aαπ/2 を示し、第2項は δ=π/2α と置いて与えられた極限へ帰着する。

解答

f(x)=tanx/x とおく。微分するとf(x)=xsec2xtanxx2である。分子を N(x)=xsec2xtanx とおけばN(x)=2xsec2xtanx>0(0<x<π2)であり,limx+0N(x)=0 だから N(x)>0 である。よって f はこの区間で単調増加する。またx+0 で1、xπ/20 で無限大となる。したがって a>1 に対しtanα=aαを満たす α(0,π/2) がただ1つ存在する。また a のとき απ/2 である。実際,任意の固定した b<π/2 に対して tanb/b は有限であるから,十分大きい a では単調性より b<α<π/2 となる。bπ/2 へ近づければ主張を得る。

区間 0<x<α では ax>tanx だからS=0α(axtanx)dx=aα22+log(cosα).よってSa=α22+log(cosα)a.ここで δ=π/2α とおくと δ+0 であり、交点条件から1a=αtanα=αtanδ.したがってlog(cosα)a=αtanδlog(sinδ)=αcosδ{sinδlog(sinδ)}0.以上よりlimaSa=12(π2)2=π28.

a では交点 απ2

総評

難度5、計算量5。想定時間は18分程度で、完答目標にしたい極限問題である。交点を α と置き、1/a=α/tanα を使って対数項を消すところが差になる。時間が厳しければ、面積公式 S=aα22+logcosααπ/2 までを確実に書きたい。

冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2006年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。