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大阪大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

f(x)=x3xとし,
tを実数とする.
xy平面において,
曲線y=f(x)C1とし,
直線x=tに関してC1と対称な曲線y=f(2tx)C2とする.

(1) C1C2が3点で交わるとき,
tのとりうる値の範囲を求めよ.

(2) tが(1)で求めた範囲を動くとき,
C1C2で囲まれた部分の面積Sの最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

関数積分 対称性の利用面積計算微分による最大最小

方針

対称軸 x=t を中心に見るため,x=t+u と置く。すると反対側の点は 2tx=tu であり,2曲線の差 f(t+u)f(tu)u の奇関数として整理できる。交点は u=0u2=13t2 で決まるので,3点で交わる条件は 13t2>0。面積は左右対称な2つの領域の和であり,0<u<h での上下関係を確認してから 片側の面積を積分し,対称な2領域分へ倍加する。

解答

(1) x=t+u とおく。このとき 2tx=tu である。したがって2曲線の y 座標の差はf(t+u)f(tu)=((t+u)3(t+u))((tu)3(tu))=6t2u+2u32u=2u(3t2+u21)である。

交点はこの差が0になる点なので 2u(3t2+u21)=0 を満たす。したがって u=0 または u2=13t2 である。3つの異なる交点をもつためには 13t2>0 でなければならない。よって 13<t<13 である。

(2)

(1) の範囲で h=13t2 とおく。交点に対応する uh,0,h である。0<u<h では 3t2+u21=u2h2<0 だから f(t+u)f(tu)=2u(u2h2)<0 である。したがってこの区間では C2C1 より上にある。

対称性により,囲まれた2つの部分の面積は等しい。よって面積の和 SS=20h{f(tu)f(t+u)}du=20h2u(h2u2)du=4[h2u22u44]0h=h4である。すなわち S=(13t2)2 である。

ここで 13<t<13 において 13t2t=0 で最大値1をとる。したがって S1 であり,等号は t=0 のとき成り立つ。よって求める最大値は 1 である。

対称軸からの距離 u を使うと,3交点と2領域が同時に見える。

総評

難度5,計算量5。x=t+u と置いて対称軸からのずれで見ると,交点条件も面積計算も一気に整理される。3交点条件では 13t2=0 のとき2点に重なるため,端点を含めない。面積では 0<u<h でどちらの曲線が上かを確認し,左右2つの領域が等しいことを使う。最後の最大値は開区間内の t=0 で達成される。目安時間は18分から22分。

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出典: 大阪大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。