方針
OX 方向の単位ベクトルを e1,OY 方向の単位ベクトルを e2 とする。∠XOY=60∘ なので e1⋅e2=1/2 である。中点の差を取ると MN=21(AB+CD) となり,これは 21(se1+te2) である。(2)は MN2=41(s2+st+t2) と s2+t2=1 から,st の最大化に帰着する。
解答
(1) OX 方向の単位ベクトルを e1,OY 方向の単位ベクトルを e2 とする。∠XOY=60∘ より e1⋅e2=cos60∘=21 である。
点 O,A,B がこの順に OX 上にあり,AB=s であるから AB=se1 である。同様に CD=t より CD=te2 である。 M は AC の中点,N は BD の中点であるから,位置ベクトルで書くとOM=2OA+OC,ON=2OB+OD.したがってMN=ON−OM=2AB+CD=21(se1+te2).よってMN2=41(se1+te2)⋅(se1+te2)=41{s2+t2+2st(e1⋅e2)}=41(s2+st+t2).したがって MN=21s2+st+t2 である。
(2)
条件 s2+t2=1 のもとで,(1)の式は MN2=41(1+st) となる。s,t は長さなので正である。相加平均・相乗平均の関係,または (s−t)2≧0 より 2st≦s2+t2=1 である。したがって st≦21 であり,等号は s=t のとき,すなわち s=t=21 のとき成り立つ。
よって MN2≦41(1+21)=83 である。したがって MN の最大値は 83=46 である。
中点を結ぶベクトルはMN=21(AB+CD)。
総評
中点を直接座標で追うより,MN=21(AB+CD) と見ると一気に整理できる。想定時間は10分前後,難易度は4,計算量は3程度。60∘ の情報は内積 e1⋅e2=1/2 として使う。最大値では s2+t2=1 のもとで st を最大にするだけなので,等号条件 s=t=1/2 まで書けば十分である。
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出典: 大阪大学 2008年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。