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大阪大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験(数学文系)文系数学 第2問

平面上の三角形OABを考え,a=OA
b=OB
t=a2bとおく.
OA1:2に内分する点をCとし,
OD=tbとなる点をDとする.
ADOBが直交し,
BCOAが直交するとき,
次の問いに答えよ.

(1) AOBを求めよ.

(2) tの値を求めよ.

(3) ADBCの交点をPとするとき,
OPabを用いて表せ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル 内積の利用ベクトル成分計算文字消去

方針

2つの直交条件を内積で式にする.まずADOBからababで表し,角度を決める.次にBCOAから長さの比を求め,定義式でtを出す.交点PはAD上とBC上の2通りにパラメータ表示し,a,bの係数を比較して決める.座標を置く別解も自然で,検算に使いやすい.

解答

(1) a=A, b=Bとおく.三角形OABを考えているのでA>0, B>0である.点Cは辺OAを1:2に内分するから OC=13a である.また定義より OD=tb,t=A2B である.

条件ADOBを内積で表すと (tba)b=0 である.したがって tb2=ab であり,t=A/(2B)を代入して ab=A2BB2=AB2 を得る.よってcosAOB=abab=AB/2AB=12である.三角形の内角なので AOB=60 である.

(2)

条件BCOAより (13ab)a=0 である.したがって 13A2ab=0 すなわち ab=A23 である.一方,(1)で ab=AB2 を得ているので A23=AB2 となる.A>0, B>0より 2A=3B,AB=32 である.したがって t=A2B=12AB=34 である.

(3)

PがAD上にあることから,実数uを用いてOP=(1u)a+uOD=(1u)a+utbと書ける.またPがBC上にあることから,実数vを用いてOP=(1v)b+vOC=v3a+(1v)bと書ける. a,bは三角形をつくる2辺の方向ベクトルなので平行ではない.したがって係数を比較できる.t=3/4を用いると 1u=v3,34u=1v である.第1式からv=3(1u)であり,これを第2式に代入すると 34u=13(1u)=3u2 となる.よって 94u=2,u=89 である.したがってOP=(1u)a+34ub=19a+23bである.よって OP=19a+23b である.

図形の配置

別解

解法2

方針

角度と長さ比を内積で求めた後,b=(2,0)a=(3/2,33/2) と具体的に座標化する.2直線 AD,BC の交点を座標で求め,最後に a,b の一次結合へ戻す.

解答

(1)

b=(2,0)a=(Acosθ,Asinθ) と座標を置く.ADOBt=A/4 より,点 D=(A/2,0)x 座標は点 Ax 座標に等しい.したがってAcosθ=A2となりθ=AOB=60である.

(2)

BCOA を座標で書くと,C=a/3 への射影条件からab=a23である.一方,θ=60 より左辺は ab/2 だからa:b=3:2,t=a2b=34となる.

(3)

AOB=60a:b=3:2 を使って座標を置く.たとえば b=(2,0),a=(32,332) としてよい.このときD=34b=(32,0),C=13a=(12,32)である.直線ADはx=3/2であり,直線BC上の点は (2,0)+s(32,32) と表せる.これがx=3/2を満たすにはs=1/3であるから P=(32,36) である.これをλa+μbとおくと,y座標からλ332=36,λ=19であり,x座標から 1932+2μ=32,μ=23 となる.よって同じく OP=19a+23b を得る.

総評

難度5,計算量5,目安時間18分.2つの直交条件を内積0へ翻訳すると,角度と辺長比が順に決まる.交点 P は2直線上の位置ベクトルを係数比較する方法が最短で,座標法は独立した検算になる.補助図では C,D,P の位置関係と2本の垂線が一目で追えるようにした.

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出典: 大阪大学 2009年度 前期 文系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。