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大阪大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験(数学理系)理系数学 第4問

平面上の三角形OABを考え,辺ABの中点をMとする.
a=OAOA
b=OBOBとおき,
PaOP=bOP>0であるようにとる.
直線OPAから下ろした垂線と直線OPの交点をQとする.

(1) MQbは平行であることを示せ.

(2) MQ=12(OA+OB)
であることを示せ.

難易度7/ 10計算量5/ 10目安24

ベクトル 図形的解釈内積の利用ベクトル成分計算

方針

a,bはOA, OB方向の単位ベクトルである.条件aOP=bOPから(a+b)OP=0を得る.一方,単位ベクトルの差aba+bと直交するので,直線OPはab方向である.QはAのOPへの射影として計算し,Mは中点として表す.最後にMQを引き算すれば,平行性と長さが同時に出る.座標をOP方向に取る別解でも同じ構造が確認できる.

解答

α=OAβ=OBとおく.するとOA=αa,OB=βbである.

与えられた条件 aOP=bOP>0 から,特に (a+b)OP=0 である.つまり直線OPはa+bに垂直である.

一方,a,bはいずれも単位ベクトルなので (a+b)(ab)=a2b2=11=0 である.したがってaba+bに垂直である.平面上で同じ直線に垂直な方向は平行だから,直線OPはab方向である.

QはAから直線OPに下ろした垂線の足であるから,OQOA=αaab方向へ正射影したベクトルである.よってOQ=αa(ab)ab2(ab)である.ここで a(ab)=1ab かつab2=a22ab+b2=2(1ab)であるから OQ=α2(ab) となる.

またMはABの中点なのでOM=12(OA+OB)=12(αa+βb)である.

(1) MQ=OQOM=α2(ab)12(αa+βb)=α2aα2bα2aβ2b=α+β2bである.したがってMQbの実数倍であるから,MQb である.

(2)

(1) で得た式とb=1よりMQ=α+β2b=α+β2である.α=OAβ=OBであったからMQ=12(OA+OB)である.

直線 OP を水平に取った配置

別解

解法2

方針

直線 OPx 軸に取る.単位ベクトル a,by 軸に関して対称になるため,a=(s,c)b=(s,c) と置ける.点 A,B,Q,M の座標を直接計算し,MQb の実数倍になることを示す.

解答

直線OPをx軸に取る座標で考える.OPはab方向であり,a+bに垂直なので,単位ベクトルa,by軸に関して対称に a=(s,c),b=(s,c) と書ける.ただしs>0である.このとき A=(αs,αc),B=(βs,βc) であり,Aからx軸に下ろした垂線の足は Q=(αs,0) である.また M=(αsβs2,αc+βc2) なのでMQ=(αs(αβ)s2, (α+β)c2)=((α+β)s2, (α+β)c2)=α+β2(s,c)=α+β2bとなり,平行性と長さの主張が同時に従う.

(1)

上式から MQb の実数倍なのでMQbである.

(2)

b=1α=OAβ=OB よりMQ=α+β2=12(OA+OB)である.

総評

難度7,計算量5,目安時間24分.a,b が単位ベクトルであるため,和と差が直交することが核である.これにより OPab が分かり,射影点 Q を計算すれば MQ=(α+β)b/2 が一度に出る.座標法では対称配置を明示し,平行性と長さを独立に検算した.

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出典: 大阪大学 2009年度 前期 理系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。