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大阪大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

以下の問いに答えよ.

(1) 233が無理数であることを示せ.

(2) p,q,2p+33qがすべて有理数であるとする.
そのとき,p=q=0であることを示せ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

数と式論証・証明 背理法、偶奇性、約数・倍数

方針

(1) は有理数と仮定して既約分数で表し、平方・立方の割り切りから分子分母が同時に割り切れる矛盾を出す。(2) は r=2p+33q と置き、q0 なら 33=A+B2 と書けることを利用する。これを3乗して有理部分と 2 の部分に分け、2 の無理性から係数が 0 になることを示す。最後に q=0 後の p2 の無理性で排除する。

解答

(1)

まず 2 が有理数であると仮定する。このとき互いに素な正の整数 m,n を用いて 2=mn と書ける。両辺を2乗して m2=2n2 を得る。よって m2 は偶数であり、したがって m も偶数である。m=2r とおくと 4r2=2n2,n2=2r2 となるので、同様に n も偶数である。これは m,n が互いに素であることに反する。したがって 2 は無理数である。

次に 33 が有理数であると仮定する。このとき互いに素な正の整数 m,n を用いて 33=mn と書ける。両辺を3乗して m3=3n3 を得る。よって m33 で割り切れるので、m3 で割り切れる。m=3r とおくと 27r3=3n3,n3=9r3 となる。したがって n33 で割り切れ、n3 で割り切れる。これは m,n が互いに素であることに反する。したがって 33 は無理数である。

(2) r=2p+33q とおく。仮定より p,q,r はすべて有理数である。

まず q0 と仮定して矛盾を導く。このとき 33=r2pq=rqpq2 である。したがって、有理数 A,B を用いて 33=A+B2 と書ける。

両辺を3乗する。左辺の3乗は 3 であり、右辺は(A+B2)3=A3+3A2B2+3A(B2)2+(B2)3=A3+6AB2+(3A2B+2B3)2である。よって 3=A3+6AB2+(3A2B+2B3)2 となる。

もし 3A2B+2B30 なら、上の等式から 2 が有理数として表されてしまい、(1)に反する。したがって 3A2B+2B3=0 でなければならない。これは B(3A2+2B2)=0 である。3A2+2B20 であり、これが 0 になるのは A=B=0 のときだけであるから、結局 B=0 である。すると 33=A となり、33 が有理数になってしまう。これは(1)に反する。

よって q0 は不可能であり、q=0 である。このとき r=2p である。もし p0 なら 2=rp となって 2 が有理数になり、(1)に反する。したがって p=0 である。

以上より p=q=0 が示された。

総評

難度5、計算量5。目安時間は20分。(1) は既約分数と仮定する標準証明だが、33 では m3=3n3 から m,n がともに3で割り切れるところまで丁寧に書く。(2) は q0 と仮定して 33=A+B2 の形へ移すのが核心である。3乗後、2 の係数が 0 でなければ 2 が有理数になる、という論理を明示する必要がある。最後に q=0 だけで止めず、p=0 も無理性で処理する。

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出典: 大阪大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。