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大阪大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験(数学理系)理系(後期)数学 第4問

a,b,cを実数とする.f(x)=ax2+bx+cg(x)=x3とおく.2つの関数y=f(x)y=g(x)のグラフが異なる2点P,Qを共有している.さらに点Pでの2つのグラフの接線が一致し,点Qでの2つのグラフの接線は直交しているとする.これらの条件を満たすようにa,b,cを変化させるとき,2つのグラフで囲まれた部分の面積Sの最小値を求めよ.

難易度8/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式微分積分方程式・不等式 接線・法線、展開・因数分解、面積計算、相加相乗平均、存在証明

方針

共有点 P,Qx 座標を p,q とする.差 h(x)=g(x)f(x) は最高次係数1の3次式で,P では値と導関数が0,Q では値が0なので h(x)=(xp)2(xq)Q における2接線の傾きの積が 1 という条件から距離 d=qp を評価する.囲まれた面積は相似変形で d4/12 となり,相加相乗平均で最小値を決める.

解答

P,Qx 座標をそれぞれ p,q とする.h(x)=g(x)f(x) とおくと,h(x) は最高次係数1の3次式である.点 P では2曲線の値と接線が一致するのでh(p)=h(p)=0であり,点 Q では h(q)=0 である.pq だからh(x)=(xp)2(xq).したがってh(q)=(qp)2.一方 h=gf であり g(q)=3q2 だからf(q)=3q2(qp)2.Q で2接線は直交するので,傾きの積は 1 である.よって3q2{3q2(qp)2}=1.特に q0 であり(qp)2=3q2+13q2.相加相乗平均より(qp)22,等号は 3q2=1 のときに成り立つ.

2曲線で囲まれた部分の面積はS=pq(xp)2(xq)dxである.d=qp とおき,区間を長さ d に拡大・縮小して計算するとS=d401u2(1u)du=d412.d22 だからS412=13.最後に等号が実現することを確認する.例えば q=1/3p=q2 としh(x)=(xp)2(xq),f(x)=x3h(x)と定める.f は2次以下の多項式であり,p,q は異なる2共有点,p では接線が一致する.また (qp)2=23q2=1 なので q で接線は直交する.したがって最小値は13である.

総評

難度8,計算量6,目安時間25分.2曲線の差を h(x)=(xp)2(xq) と因数分解できるかが核心である.直交条件から d2=(qp)2=3q2+1/(3q2)2,面積から S=d4/12 を得る.下界だけで終えず,等号条件 3q2=1,d2=2 を満たす2次式を実際に構成して最小値の達成を示す.

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出典: 大阪大学 2009年度 後期 理系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。