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大阪大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験(数学理系)理系数学 第1問

放物線C:y=x2上の点A1(a1,a12),A2(a2,a22),A3(a3,a32),を,
Ak+2 (k1)におけるCの接線が直線AkAk+1に平行であるようにとる.
ただし,a1<a2とする.
三角形AkAk+1Ak+2の面積をTkとし,直線A1A2Cで囲まれた部分の面積をSとする.
このとき次の問いに答えよ.

(1) Tk+1Tkを求めよ.

(2) limnk=1nTkSを用いて表せ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

微分数列積分 接線・法線漸化式の変形面積計算

方針

AkAk+1の傾きはak+ak+1,放物線の接線の傾きは2ak+2なので,まずak+2=(ak+ak+1)/2を得る.差dk=ak+1akは次に1/2倍される.三角形の面積は3点のx座標差からdk3/8と計算し,面積比を出す.(2)では初項T1と,弦A1A2と放物線で囲まれる面積Sを同じd=a2a1で表し,等比級数を合計する.

解答

(1)

放物線C:y=x2上の2点Ak(ak,ak2)Ak+1(ak+1,ak+12)を結ぶ直線の傾きは ak+12ak2ak+1ak=ak+ak+1 である.一方,y=x2の導関数はy=2xであるから,Ak+2における接線の傾きは 2ak+2 である.条件よりこれらが等しいので 2ak+2=ak+ak+1 すなわち ak+2=ak+ak+12 である.

ここで dk=ak+1ak とおくとdk+1=ak+2ak+1=ak+ak+12ak+1=12(ak+1ak)=12dkである.

次に,Tkdkで表す.a=ak, d=dkとおくと ak+1=a+d,ak+2=a+d2 である.したがってAkAk+1=(d, 2ad+d2),AkAk+2=(d2, ad+d24)である.三角形の面積は行列式の絶対値の半分だからTk=12d(ad+d24)d2(2ad+d2)=12ad2+d34ad2d32=d38である.よってTk+1Tk=dk+13/8dk3/8=(12)3=18である.

(2) d=a2a1とおく.仮定よりd>0である.(1)の面積公式から T1=d38 である.

一方,直線A1A2の方程式は傾きa1+a2を用いて y=(a1+a2)xa1a2 である.よって放物線との差は((a1+a2)xa1a2)x2=(xa1)(xa2)=(xa1)(a2x)である.したがって囲まれた面積 SS=a1a2(xa1)(a2x)dxである.s=xa1とおくと0sda2x=dsなのでS=0ds(ds) ds=[d2s213s3]0d=d32d33=d36である.

(1) よりTkは初項T1,公比1/8の等比数列である.したがってlimnk=1nTk=T111/8=87d38=d37である.S=d3/6だから d37=67S となる.よって limnk=1nTk=67S である.

弦と平行な接線

別解

解法2

方針

放物線上の2点を結ぶ弦と,その中点の x 座標をもつ放物線上の点との鉛直距離を使う.弦の両端の x 座標の差を hk とすると,接線の平行条件から hk+1=12hk となる.三角形の面積を底辺の水平成分と鉛直距離から hk3/8 と求め,放物線弓形の面積 S=h13/6 と比較する.

解答

(1)

hk=ak+1ak とおく.放物線 y=x2 上の x=u,v における2点を結ぶ直線の傾きは u+v である.一方,x=w における接線の傾きは 2w だから,条件より2ak+2=ak+ak+1である.したがって ak+2ak,ak+1 の中点であり,hk+1=ak+2ak+1=12ak+1ak=12hkとなる.放物線上の x=u,v の2点を結ぶ弦はy=(u+v)xuvである.x=(u+v)/2 における弦と放物線の鉛直距離は{(u+v)u+v2uv}(u+v2)2=(vu)24である.よって三角形 AkAk+1Ak+2 の面積は,弦の水平成分 hk を用いてTk=12hkhk24=hk38となる.ゆえにTk+1Tk=(hk+1hk)3=18である.

(2)

h1=a2a1>0 とする.弦と放物線の差は(xa1)(a2x)だから,t=xa1 とおけばS=a1a2(xa1)(a2x)dx=0h1t(h1t)dt=h136である.したがって T1=h13/8=3S/4 であり,limnk=1nTk=T1118=3S487=67Sを得る.

総評

難度6,計算量6,目安時間22分.接線の平行条件から ak+2=(ak+ak+1)/2 を得ると,隣接差の絶対値は毎回1/2倍になる.三角形面積 Tk=hk3/8 と放物線弓形 S=h13/6 を省略なく導けば,面積比と無限等比和が安定して求まる.図は弦と中点位置の接線が平行になる構造を示す.

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出典: 大阪大学 2009年度 前期 理系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。