方針
(1) は関数値と微分係数の一致を連立する.(2) は2つの面積を定積分で求める.(3) は補助関数の導関数の符号を順に調べる.(4) は と置き,(3) の評価ではさみうちする.
解答
(1)
共通接点の 座標を とする。 が定義されるため である。点 が両方の曲線上にあるので、関数値の一致から である。また接線の傾きが等しいので、微分係数の一致から である。 だから、これより を得る。これを に代入すると である。 なので割ることができ、 すなわち である。したがって であり、 である。
(2)
まずである。
次に であり、曲線 は で 軸と交わる。したがって である。 より、 となる。
(1) の結果 、、 を用いると、 である。また だから である。よって(3)
(a) とおく。すると であり、 である。 では だから である。よって は で単調増加し、 である。したがって も で単調増加し、 となる。すなわち である。
(b) とおく。示すべき不等式は である。まず であり、 である。(a) で示した不等式より、 では である。したがって は で単調増加し、 である。よって が成り立つ。
(4)
(2) より である。ここで とおくと、 のとき であり、となる。
(3) の不等式を で によって割ると、 である。 のとき、左端も右端も に近づくので、はさみうちの原理により である。また だから、 である。
共通接線をもつ2曲線
別解
解法2
方針
不等式部分を積分表示へ直し,被積分関数を2本の多項式ではさんで積分する.
解答
(1)
接点での関数値と傾きの一致からを得る.
(2)
2つの面積を積分するととなる.
(3)
(3) の評価は積分を使って示すこともできる。 で である。まず は、 とおくと 、 から従う。また は、 とおくと 、、 なので 、したがって から従う。よって を で積分すれば が得られる。
(4)
(3) で得た評価を で割り, とすれば,はさみうちの原理からを得る.
総評
接線条件、面積計算、不等式評価、極限が連動する総合問題で、目安時間は35分程度。(1) では関数値と傾きの両方を一致させること、(2) では の面積が からではなく から までであることが重要である。(3) は有名な近似式として処理せず、導関数の符号で具体的な不等式を証明するのが安全である。(4) では と置いて (3) をそのまま使う形に変形できるかが勝負になる。解法2の積分による評価も高校範囲で自然だが、設問の(a),(b)に沿うなら補助関数の解法の方が答案構成を保ちやすい。