方針
(1) はまず から自然数 の候補を に絞り, が2の累乗になる場合を調べる。(2) は第2式から が の増加関数として表されること,第1式から が の減少関数として表されることを示し,正の実数解が高々1つであることを使う。最後に(1)の解が実数解でもあることを確認する。
解答
(1) 自然数 について である。 だから に限られる。
それぞれ調べる。 のとき であり,これは2の累乗ではない。 のとき であり,これも2の累乗ではない。 のとき だから である。
この組について第2式を確認すると である。したがって自然数解は である。
(2) 正の実数解を考える。第2式 は と同値である。したがって であり,右辺は において の増加関数である。つまり第2式を満たす点では, が大きいほど も大きくなる。
一方,第1式からは である。右辺が正であるために が必要であり,この範囲で と表される。 は の増加関数なので, は減少関数であり,さらに も増加関数だから,この は の減少関数である。
したがって,正の実数解が2つ以上あることはない。実際,もし となる2つの解があれば,第2式からは となるが,第1式からは となり矛盾する。
(1) で求めた は正の実数解でもある。よって,これ以外の正の実数解は存在しない。
別解
方針
(1) 自然数候補を調べる。(2) 第2式から を の式で表して第1式へ代入し、左辺全体が狭義増加であることから解の一意性を示す。
解答
(1) より である。順に調べるとであり、2の累乗になるのは のときだけである。このとき より で、第2式も満たす。したがって(2) 第2式からである。これを第1式へ代入しとおく。 は で狭義増加し、底が1より大きい指数関数も狭義増加するので、 は狭義増加である。
のとき で である。狭義増加関数は同じ値43を2回とらないから、正の実数の範囲でも 以外の解はない。したがって も一意に定まり、他の正の実数解は存在しない。
総評
目安時間は15分前後。自然数解を見つけるだけでなく,実数解の一意性を単調性で示すところが本問の中心である。 からは が の減少関数,対数の式からは増加関数になる,という相反する関係を丁寧に書くとよい。第1式の実数範囲では が必要である点も落とさない。