方針
まず2曲線の交点を求めると x=t であり,t<0 なので領域は t≦x≦0 にある。この区間では指数の差から 22x+2t≧2x+3t と分かる。x 軸回転の体積は外半径と内半径を用いる円環法で求める。得られた V(t) は u=22t とおくと,0<u<1 における u2(1−u)2 の最大化に帰着する。
解答
(1)
2曲線の交点を求める。指数関数 2X は単調増加なので,22x+2t=2x+3t は 2x+2t=x+3t と同値であり,x=t である。領域は y 軸,すなわち x=0 とこの交点の間にあるので,t≦x≦0 を考えればよい。
この区間で (2x+2t)−(x+3t)=x−t≧0 であるから,22x+2t≧2x+3t である。したがって x 軸のまわりに回転してできる体積はV(t)=π∫t0{(22x+2t)2−(2x+3t)2}dxである。すなわちV(t)=π∫t0(24x+4t−22x+6t)dxである。
積分するとV(t)=π[4log224x+4t−2log222x+6t]x=t0=4log2π{24t(1−24t)−2⋅26t(1−22t)}=4log2π{24t−2⋅26t+28t}=4log2π24t(1−22t)2.(2) u=22t とおく。t<0 なので 0<u<1 である。また 24t=u2 だからV(t)=4log2πu2(1−u)2=4log2π{u(1−u)}2である。 0<u<1 で u(1−u)=41−(u−21)2≦41 であり,等号は u=1/2 のとき成り立つ。この値は u=22t に対して t=−1/2 で実現できる。
したがって V(t) の最大値は 4log2π(41)2=64log2π である。
図は t<0 の模式図。t≦x≦0 で青の曲線が外半径になる。
総評
指数関数で囲まれた領域を回転させる標準的な体積問題である。想定時間は18分前後,難易度は5,計算量は5程度。交点が x=t で,t<0 のため積分範囲が [t,0] になることを先に固定する。上下関係は指数部分の差 x−t で判定できる。最大化では u=22t と置いた後,0<u<1 の範囲と等号が実際に t=−1/2 で実現することを確認したい。
冊子PDFで見る阪大の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 2008年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。