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大阪大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

tを負の実数とし,xy平面上で曲線y=22x+2tと曲線y=2x+3tおよびy軸で囲まれる部分をDとする.

(1) Dx軸のまわりに1回転させてできる回転体の体積V(t)を求めよ.

(2) tが負の実数の範囲を動くとき,V(t)の最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

指数・対数積分 体積計算置換微分による最大最小

方針

まず2曲線の交点を求めると x=t であり,t<0 なので領域は tx0 にある。この区間では指数の差から 22x+2t2x+3t と分かる。x 軸回転の体積は外半径と内半径を用いる円環法で求める。得られた V(t)u=22t とおくと,0<u<1 における u2(1u)2 の最大化に帰着する。

解答

(1)

2曲線の交点を求める。指数関数 2X は単調増加なので,22x+2t=2x+3t2x+2t=x+3t と同値であり,x=t である。領域は y 軸,すなわち x=0 とこの交点の間にあるので,tx0 を考えればよい。

この区間で (2x+2t)(x+3t)=xt0 であるから,22x+2t2x+3t である。したがって x 軸のまわりに回転してできる体積はV(t)=πt0{(22x+2t)2(2x+3t)2}dxである。すなわちV(t)=πt0(24x+4t22x+6t)dxである。

積分するとV(t)=π[24x+4t4log222x+6t2log2]x=t0=π4log2{24t(124t)226t(122t)}=π4log2{24t226t+28t}=π4log224t(122t)2.(2) u=22t とおく。t<0 なので 0<u<1 である。また 24t=u2 だからV(t)=π4log2u2(1u)2=π4log2{u(1u)}2である。 0<u<1u(1u)=14(u12)214 であり,等号は u=1/2 のとき成り立つ。この値は u=22t に対して t=1/2 で実現できる。

したがって V(t) の最大値は π4log2(14)2=π64log2 である。

図は t<0 の模式図。tx0 で青の曲線が外半径になる。

総評

指数関数で囲まれた領域を回転させる標準的な体積問題である。想定時間は18分前後,難易度は5,計算量は5程度。交点が x=t で,t<0 のため積分範囲が [t,0] になることを先に固定する。上下関係は指数部分の差 xt で判定できる。最大化では u=22t と置いた後,0<u<1 の範囲と等号が実際に t=1/2 で実現することを確認したい。

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出典: 大阪大学 2008年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。