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大阪大学 2020年度
理系数学 第4問

問題

を正の実数とする.平面において,連立不等式

の表す領域の面積をとおく.極限を求めよ.

出典:大阪大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

解法1(3区間に分けて面積を積分する)

は双曲線の下側、 は直線の下側を表す。 の極限だけが必要なので として、直線 と双曲線 の交点を で表す。区間 に分けて面積を積分し、 を用いて式を簡単にする。最後は を確認して極限を出す。

解法2(対称軸の片側だけを積分する)

領域が直線 に関して対称であることを利用し、片側 の面積だけを求めて2倍する。小さい交点を とすれば、 では直線、 では双曲線が上端になる。解と係数の関係で式を整理して極限を取る。

解答

解法1(3区間に分けて面積を積分する)

とする。直線 と双曲線 の交点の 座標は すなわち の2解である。小さい方を 、大きい方を とすると であり、 が成り立つ。 において、領域は で表される。ただし では は制限にならない。 では直線の方が下、 では双曲線の方が下である。したがって面積

である。

各項を計算する。 また である。ここで を用いた。さらに である。よって である。 より だから である。また なので となる。したがって である。

最後に のとき、 より である。ゆえに である。

解法2(対称軸の片側だけを積分する)

とする。直線 と双曲線 の交点の 座標を とすれば

である。

領域は直線 に関して対称である。片側 だけを見ると、 では上端が では上端が 、下端は常に である。したがって

計算すると

となる。最後の変形では

を用いた。

よって

また

であるから

を得る。

大阪大学 2020年度 第4問の図1