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大阪大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

tを正の実数とする.xy平面において,連立不等式x0,y0,xy1,x+ytの表す領域の面積をS(t)とおく.
極限limt(S(t)2logt)を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

積分図形と方程式指数・対数 面積計算定積分評価極限計算

方針

xy1 は双曲線の下側、x+yt は直線の下側を表す。t の極限だけが必要なので t>2 として、直線 y=tx と双曲線 y=1/x の交点を α,β で表す。区間 [0,α][α,β][β,t] に分けて面積を積分し、αβ=1α+β=t を用いて式を簡単にする。最後は αt1 を確認して極限を出す。

解答

t>2 とする。直線 x+y=t と双曲線 xy=1 の交点の x 座標は x(tx)=1 すなわち x2tx+1=0 の2解である。小さい方を α、大きい方を β とすると α=tt242,β=t+t242 であり、α+β=t,αβ=1 が成り立つ。 0xt において、領域は 0ymin(tx,1x) で表される。ただし x=0 では xy1 は制限にならない。0xαβxt では直線の方が下、αxβ では双曲線の方が下である。したがって面積 S(t)S(t)=0α(tx)dx+αβ1xdx+βt(tx)dxである。

各項を計算する。 0α(tx)dx=tαα22 また βt(tx)dx=(tβ)22=α22 である。ここで tβ=α を用いた。さらに αβ1xdx=logβα である。よって S(t)=tα+logβα である。 αβ=1 より β=1/α だから logβα=log1α2=2logα である。また tα=(α+β)α=α2+1 なので S(t)=1+α22logα となる。したがって S(t)2logt=1+α22log(αt) である。

最後に t のとき、α=tt242=2t+t24 より α0,αt=2tt+t241 である。ゆえに limt{S(t)2logt}=1+02log1=1 である。

別解

解法2(対称軸の片側だけを積分する)

方針

領域が直線 y=x に関して対称であることを利用し、片側 xy の面積だけを求めて2倍する。小さい交点を α とすれば、0xα では直線、αx1 では双曲線が上端になる。解と係数の関係で式を整理して極限を取る。

解答

t>2 とする。直線 x+y=t と双曲線 xy=1 の交点の x 座標を α<β とすればα+β=t,αβ=1,0<α<1<βである。

領域は直線 y=x に関して対称である。片側 xy だけを見ると、0xα では上端が y=txαx1 では上端が y=1/x、下端は常に y=x である。したがってS(t)=2{0α(t2x)dx+α1(1xx)dx}.計算するとS(t)=2tαα212logα=1+α22logαとなる。最後の変形ではtα=(α+β)α=α2+1を用いた。

よってS(t)2logt=1+α22log(αt).またα=2t+t240,αt=2tt+t241であるからlimt{S(t)2logt}=1を得る。

総評

難度6、計算量6、目安時間22分。領域の上端が直線と双曲線のどちらになるかを図で確定することが核心である。全体を3区間に分ける方法と、対称軸 y=x の片側だけを2区間に分ける方法があり、どちらも S(t)=1+α22logα に一致する。α+β=tαβ=1 を使い、最後に αt1 を有理化で確認する。

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出典: 大阪大学 2020年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。