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大阪大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

空間内に,同一平面上にない4点OABCがある.
s,t0<s<10<t<1をみたす実数とする.
線分OA1:1に内分する点をA0,線分OB1:2に内分する点をB0
線分ACs:(1s)に内分する点をP,線分BCt:(1t)に内分する点をQとする.
さらに4点A0B0PQが同一平面上にあるとする.

(1) tsを用いて表せ.

(2) OA=1OB=OC=2
AOB=120BOC=90
COA=60POQ=90であるとき,
sの値を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル ベクトル成分計算内積の利用文字消去

方針

OA,OB,OC を独立な基底として4点の位置ベクトルを表す。同一平面条件を2方向の一次結合で書いて係数比較し,ts の関係を得る。(2)は角度条件を内積へ変換して OPOQ=0 に代入する。

解答

(1) a=OA,b=OB,c=OC とおく。3ベクトルは一次独立であり,A0=12a,B0=13b,P=(1s)a+sc,Q=(1t)b+tcと表せる。

4点の共面条件から,x+y+z=1 を満たす実数 x,y,z があってQ=xA0+yB0+zPと書ける。a,b,c の係数を比較すると0=x2+(1s)z,1t=y3,t=szである。これらと x+y+z=1 を用いて整理するとt=2ss+1を得る。

(2)
条件からab=1,bc=0,ca=1,c2=4である。OPOQ より0={(1s)a+sc}{(1t)b+tc}=(1s)(1t)+(1s)t+4stとなる。t=2s/(s+1) を代入すると0=5s1だからs=15,t=13である。両値は指定範囲内にある。

別解

解法2(基底座標で平面方程式を立てる)

方針

OA,OB,OC を座標軸とみなし,A0,B0,P を通る平面の方程式を 2x+3y+λz=1 と置く。点 P,Q の代入だけで t を求め,後半は内積条件を一度に整理する。

解答

(1)
OA,OB,OC を基底とする座標ではA0=(12,0,0),B0=(0,13,0),P=(1s,0,s),Q=(0,1t,t)である。A0,B0,P を通る平面を2x+3y+λz=1とおく。P の代入から λ=(2s1)/s,さらに Q の代入から3(1t)+2s1st=1を得る。よってt=2ss+1である。

(2) a=OA,b=OB,c=OC とおくとab=1,bc=0,ca=1,c2=4である。したがって0=OPOQ=(1s)(1t)+(1s)t+4stとなる。t=2s/(s+1) を代入すれば 5s1=0 だからs=15,t=13である。

総評

難度6、計算量6。想定時間は20分程度。空間内の4点が同一平面上にある条件を,独立な3ベクトルの係数比較または基底座標の平面方程式へ翻訳するのが核心である。内分比では P=(1s)A+sCQ=(1t)B+tC の係数を逆にしないこと,(2)では角度から得る3つの内積の符号を確認することが重要である。最終値 s=1/5,t=1/3 を元の範囲へ戻して検算する。

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出典: 大阪大学 2021年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。