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大阪大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

空間内に4点O,A,B,Cがあり,OA=OB=OC=1である.
また,AOB=AOC=90,BOC=60である.
tを正の実数とし,点D,EOD=tOB,OE=(2t+1)OCをみたす点とする.
POAOP=1
OBOP=1をみたしていて,
さらに4点A,D,E,Pは同一平面上にある.
OA=a,OB=b,OC=cとおく.

(1) APa,b,ctを用いて表せ.

(2) 実数tt>0の範囲を動くとき,APを最小にするtの値と,
APの最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

ベクトル ベクトル成分計算内積の利用微分による最大最小

方針

OP=xa+yb+zc と置き,2つの内積条件から xy+z/2 を決める。次に,A,D,E,P が同一平面上にあることを P=A+u(DA)+v(EA) と表し,u,v を求める。得られた AP について,内積表 bc=1/2 だけが交差項を生むことに注意して長さの2乗を計算し,t2 の平方完成で最小値を求める。

解答

(1)
条件よりaa=bb=cc=1,ab=ac=0,bc=12である。a,b,c は同一平面上にない3方向を表すので,OP=xa+yb+zc と表せる。このときaOP=x,bOP=y+z2であるから,2つの内積条件より x=1,y+z2=1 を得る。

一方,D,EOD=tb,OE=(2t+1)c である。A,D,E,P が同一平面上にあるので,ある実数 u,v を用いてOP=a+u(tba)+v((2t+1)ca)と書ける。係数を比較すると x=1uv,y=ut,z=v(2t+1) である。x=1 より u+v=2 であり,また y+z/2=1 より ut+v(2t+1)2=1 である。u=2v を代入すると (2v)t+v(2t+1)2=1 すなわち 2t+v2=1 である。よって v=24t,u=4t となる。したがって y=ut=4t2,z=v(2t+1)=(24t)(2t+1)=28t2 であるから OP=a+4t2b+(28t2)c となる。ゆえに AP=2a+4t2b+(28t2)c である。

(2)
(1)で得た式を用いる。ab,c のどちらにも垂直で,bc=1/2 であるからAP2=(2)2+(4t2)2+(28t2)2+2(4t2)(28t2)12=4+16t4+(28t2)2+4t2(28t2)=48t424t2+8.ここで s=t2 とおくと,t>0 より s>0 であり AP2=48s224s+8=48(s14)2+5 となる。したがって最小となるのは s=14 すなわち t=12 のときである。このとき AP2=5 だから,AP の最小値は 5 である。以上より,求める t の値は t=12 である。

別解

解法2(直交座標を設定する方法)

方針

az 軸,bx 軸に取り,BOC=60 から cxy 平面上に置く。内積条件で Px,z 座標を先に決め,平面 ADE の方程式から残る y 座標を求める。

解答

(1)
次のように直交座標を設定する。a=(0,0,1),b=(1,0,0),c=(12,32,0).これは,3本の半直線が同一平面上になく,
OA=OB=OC=1AOB=AOC=90
BOC=60 という条件をすべて満たす。

P=(X,Y,Z) とおく。内積条件からZ=aOP=1,X=bOP=1であるから,P=(1,Y,1) と書ける。一方A=(0,0,1),D=(t,0,0),E=(2t+12,3(2t+1)2,0).U=3(2t+1)/2 とおくと,平面 ADE の法線ベクトルとしてAD×AE=(U,12,tU)を取れる。したがって P がこの平面上にある条件はU112Y+tU(11)=0である。これを解くとY=2U(12t)=3(14t2)となる。よってAP=(1,3(14t2),2).解法1の基底で表せば,これはAP=2a+4t2b+(28t2)cに一致する。

(2)
またAP2=1+3(14t2)2+4=48t424t2+8=48(t214)2+5.t>0 より,最小となるのは t2=1/4,すなわち t=1/2 のときである。したがってt=12,APmin=5.

総評

難度5,計算量5。想定時間は22分程度。採点上は,内積条件から P の係数を二つ拘束し,同一平面条件を OP=a+u(ODa)+v(OEa) と数式化できるかが中心になる。bc=1/2 による z/2 を落とすこと,平面上の点の係数を単純に u+v=1 と誤認することが典型的な失点である。長さは s=t2>0 として平方完成すれば,微分せずに最小値まで到達できる。解法2の座標表示では P=(1,3(14t2),1) が得られ,解法1のベクトル式を独立に照合できる。

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出典: 大阪大学 2026年度 一般選抜(前期日程)数学(理系・公式問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。