方針
(1) (i) は,中心ベクトルを引いてから 2π 回転し,最後に中心を戻す.
(1)(ii) は,回転の中心を c とおき,β−c=e−5πi/6(α−c) を解く.
(2) は z=x+yi,x2+y2=1 とおいて ∣w∣2 を y の式にし,単調性から端点で最大最小を判定する.
解答
(1)
(i) まずα−β=(2−1)+((1−3)−3)i=1−(2+3)iである.これを反時計回りに 2π 回転すると,i を掛けてi(1−(2+3)i)=(2+3)+iとなる.したがって,求める点はβ+(2+3)+i=(1+3i)+(2+3)+i=(3+3)+4iである.
(ii) 中心を c とすると,時計回りに 65π 回転するのでβ−c=e−5πi/6(α−c)が成り立つ.ここで u=e−5πi/6 とおくとc=u−1uα−βである.
u=−23−21i を用いて計算すると
c=2+(3−3)i
となる.
(2) z=x+yi,x2+y2=1 とおくと∣w∣2=∣2z+i∣2∣−z+2i∣2=(2x)2+(2y+1)2x2+(2−y)2である.ここで x2=1−y2 を用いると∣−z+2i∣2=1−y2+4−4y+y2=5−4y,∣2z+i∣2=4(1−y2)+(2y+1)2=5+4yより∣w∣2=5+4y5−4y(−1≤y≤1)となる.
右辺はdyd(5+4y5−4y)=(5+4y)2−40<0なので,y が大きいほど小さくなる.したがって最大値は y=−1 のとき,最小値は y=1 のときである.
y=−1 では
∣w∣2=9
より
∣w∣=3
であり,y=1 では∣w∣2=91より
∣w∣=31
である.
よって,最大値は 3,最小値は 31 である.
冊子PDFで見る上智大学の複素数平面の問題で問題集を作る
出典: 上智大学 2017年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。