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東北大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

平面上で不等式0y2x6およびx2+4x3y2を同時に満たす領域をDとする.

(1) a0a2の範囲の定数とする.
このとき,不等式axa+1を満たす領域とDとの共通部分の面積S(a)を求めよ.

(2) a0a2の範囲を動くとき,
S(a)の最大値および最小値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式積分関数 場合分け、面積計算微分による最大最小

方針

領域 D の縦幅を x=1 の前後で求める。
幅1の帯を積分して S(a) を作り、各区間で微分して端点と停留点を比較する。

解答

(1)

0x1 では上端 y=2x、下端 y=0 である。
1x3 では上端 y=2、下端
y=x2+4x3 である。したがって縦幅 w(x)w(x)={2x(0x1),x24x+5(1x3).0a1 ではS(a)=a12xdx+1a+1(x24x+5)dx=a332a2+2a+1.1a2 ではS(a)=aa+1(x24x+5)dx=a23a+103.(2)

前半ではS(a)=a24a+2であり、区間内の停留点は a=22 である。後半ではS(a)=2a3であり、停留点は a=32 である。候補値はS(0)=1,S(22)=4213,S(1)=S(2)=43,S(32)=1312.よって最大値は4213(a=22),最小値は1(a=0)である。

別解

解法2(動く窓の両端差)

方針

S(a) を幅関数 w の長さ1の移動積分と見る。
帯を右へ微小移動したときの増減は、右端で加わる幅と左端で失う幅の差である。

解答

(1)

縦幅は解法1と同じくw(x)={2x(0x1),x24x+5(1x3).であり、S(a)=aa+1w(x)dx.積分区間の両端を微分するとS(a)=w(a+1)w(a).0a1 ではS(a)={(a+1)24(a+1)+5}2a=a24a+2.また S(0)=1 だから、これを0から a まで積分してS(a)=1+0a(s24s+2)ds=a332a2+2a+1.1a2 ではS(a)=w(a+1)w(a)=2a3.S(1)=43 よりS(a)=43+1a(2s3)ds=a23a+103.(2)

導関数の符号は+  0  at a=22,  0  +at a=32である。端点も含めて比較すると、最大値・最小値は解法1と同じになる。

総評

難度7、計算量6、目安18〜28分。最初に領域そのものではなく縦幅 w(x) を正しく作れるかが決定的である。
a=1 で積分式が切り替わり、局所的な最小 13/12 より端点値 S(0)=1 の方が小さい点に注意する。
移動積分の別解では S(a)=w(a+1)w(a) が面積の増減を直接表し、長い積分計算を検算できる。
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出典: 東北大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。