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東北大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

aは実数とし,f(x)=a(x1)2(x+1)+xとする.
aの関数F(a)=11{f(x)}3dxの極小値を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安26

微分積分 微分による最大最小、計算整理

方針

まず f(x)a の一次式として求め、F(a)=11{f(x)}3dxa の多項式として計算する。積分後は F(a) の符号を調べれば極値が分かる。臨界点は a=7/6a=0 であり、符号変化から a=0 が極小になる。最後に F(0) を代入して極小値を出す。

解答

f(x)=a(x1)2(x+1)+x である。まず (x1)2(x+1)=x3x2x+1 だから ddx{(x1)2(x+1)}=3x22x1=(x1)(3x+1) である。したがって f(x)=a(x1)(3x+1)+1 である。

よってF(a)=11{a(x1)(3x+1)+1}3dxである。展開して積分すると F(a)=2(128a3+224a2+35)35 となる。したがって F(a)=235(384a2+448a)=128a(6a+7)35 である。

臨界点は a=76,a=0 である。F(a) の符号を調べると、a<7/6 で正、7/6<a<0 で負、a>0 で正である。したがって a=7/6 では極大、a=0 では極小となる。

よって極小値はF(0)=1113dx=2である。したがって求める極小値は 2 である。

別解

解法2(必要な積分値だけを計算)

方針

q(x)=(x1)(3x+1) と置き、(1+aq)3 を展開する。対称区間で必要な3つの積分だけを計算して F(a) を作り、導関数の符号から局所的な極小値を決める。

解答

q(x)=3x22x1 と置くと f(x)=1+aq(x) である。対称区間で項別に積分すると11q(x)dx=0,11q(x)2dx=6415,11q(x)3dx=25635.したがってF(a)=11{1+aq(x)}3dx=2+645a2+25635a3.微分するとF(a)=12835a(6a+7).その符号は 7/6<a<0 で負、a>0 で正であるため、a=0 で極小となる。よって極小値はF(0)=2.

総評

定積分で定まる3次関数F(a)の局所的極小を求める問題で、目安は26分。極小値は全体最小値ではないため、導関数の符号変化を明記する。対称区間の積分でaの一次項が消えることが計算の検算点である。

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出典: 東北大学 1986年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。