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東北大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

3次関数 f(x) は、x=1 で極小値 0x=3 で極大値 32 をとる。

(1) f(x) を求めよ。

(2)A(0,f(0)) における曲線 C:y=f(x) の接線 l が、再び C と交わる点を B とする。点 PC 上を A から B まで動くとき、Pl との距離の最大値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安30

微分関数 増減表接線・法線、範囲評価

方針

f(x)=k(x1)(x+3) と置き、2つの極値の差で k を決める。(2) は曲線と接線の差を因数分解し、点と直線の距離を1変数関数として最大化する。

解答

(1)
極値をとる位置からf(x)=k(x1)(x+3)と書ける。極大から極小へ減少する区間があるので k>0 である。積分してf(x)=k(x33+x23x)+C.条件 f(3)f(1)=32 よりk(9+53)=32,したがって k=3 である。さらに f(1)=0 から C=5 を得る。よってf(x)=x3+3x29x+5.(2)A=(0,5),f(0)=9だからl: y=9x+5.曲線と接線の差はf(x)(9x+5)=x2(x+3).したがって再交点 Bx 座標は 3 であり、A から B まででは3x0.(x,f(x)) と直線 9x+y5=0 との距離は、この区間でd(x)=x2(x+3)82.{x2(x+3)}=3x(x+2)より、端点と停留点で値を比較するとx2(x+3)={0(x=3),4(x=2),0(x=0).よって最大距離は482=28241.

別解

解法2:極小点の重解と相加相乗平均を使う

方針

f(1)=f(1)=0 から f(x)=p(x1)2(xq) と因数分解して係数を決める。(2) は u=x と置き、相加相乗平均で距離の分子を評価する。

解答

(1)
x=1 で極小値0をとるのでf(1)=f(1)=0.したがってf(x)=p(x1)2(xq)と書ける。微分するとf(x)=p(x1){3x(2q+1)}.もう1つの停留点が x=3 だから2q+13=3,よって q=5 である。さらに32=f(3)=p(4)22=32pより p=1 を得る。したがってf(x)=(x1)2(x+5)=x3+3x29x+5.(2)
接線はl: y=9x+5であり、f(x)l(x)=x2(x+3).よって再交点は x=3 である。区間 3x0u=x とおけば0u3,x2(x+3)=u2(3u).3つの非負数u2,u2,3uの和は3なので、相加相乗平均よりu2(3u)41.したがってu2(3u)4.等号はu2=3u=1,すなわち u=2 のときに成立する。直線 l の方程式が 9x+y5=0 であることから、最大距離は492+12=28241.

総評

難度6、計算量5。極値条件から3次関数を復元し、接線との差を距離へ変換する問題で、想定時間は30分程度。導関数の積分と重解因数分解の2経路で同じ関数を得た。距離の分母 82 と移動区間 [3,0] の明示が重要である。

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出典: 東北大学 1988年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。