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東北大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

aを0でない実数とする.
2つの曲線y=exおよびy=ax2の両方に接する直線の本数を求めよ.

難易度7/ 10計算量5/ 10目安20

指数・対数微分 接線・法線微分による最大最小、場合分け

方針

共通接線を、まず y=ex の接線として x=u で表す。その直線が y=ax2 にも接する条件は、2次方程式が重解をもつことに等しい。これにより a=eu4(u1) が得られるので、u<1u>1 に分けてこの関数の値域と単調性を調べる。a の符号と e24 を境に本数を分類する。

解答

y=exx=u における接線は y=eu(xu)+eu=eux+eu(1u) である。この直線が y=ax2 にも接するとする。交点を調べると ax2=eux+eu(1u) すなわち ax2euxeu(1u)=0 である。接するためには、この2次方程式が重解をもてばよい。判別式を0として e2u+4aeu(1u)=0 を得る。したがって a=eu4(u1) である。右辺を ϕ(u)=eu4(u1)(u1) とおく。

まず u<1 では ϕ(u)<0 である。また ϕ(u)=(u2)eu4(u1)2 なので、u<1 では ϕ(u)<0 である。さらに limuϕ(u)=0,limu1ϕ(u)= である。よって a<0 のときは、対応する u<1 がただ1つ存在し、共通接線は1本である。

次に u>1 では ϕ(u)>0 である。導関数の符号から、ϕ(u)1<u<2 で減少し、u>2 で増加する。最小値は u=2 のときで ϕ(2)=e24 である。また u1+uϕ(u) となる。

したがって共通接線の本数は{1(a<0),0(0<a<e24),1(a=e24),2(a>e24)である。

別解

解法2:接線の傾きを変数にする

方針

共通接線を y=mx+n と置く。指数曲線に接するため m>0 で、接点は x=logm、切片は m(1logm) となる。放物線に接する条件は ax2mxn=0 の判別式が0であること。この二条件から a=m/{4(logm1)} を得て、m<em>e の各枝の値域を調べる。

解答

共通接線を y=mx+n とする。これが y=ex に接するなら、接点を x=u としてm=eu>0,n=eu(1u)=m(1logm).一方、y=ax2 と接する条件はax2mxn=0が重解をもつことだからm2+4an=0.切片 n を代入するとa=m4(logm1)(m>0, m\neqqe).ψ(m)=m4(logm1)とおく。0<m<e では ψ(m)<0 であり、ψ(m)=logm24(logm1)2<0.また m0+ψ(m)0meψ(m) だから、a<0 では1本である。

m>e では正で、e<m<e2 で減少、m>e2 で増加する。最小値はψ(e2)=e24.したがって本数は{1(a<0),0(0<a<e2/4),1(a=e2/4),2(a>e2/4)である。傾き m が異なれば接線も異なるので、この解の個数がそのまま本数になる。

総評

難度7、計算量5、目安時間20分。共通接線を曲線上の接点で表すか、傾き m で表すかの選択が中心である。どちらも一変数関数の値域へ帰着し、負の枝は全て1本、正の枝は最小値 e2/4 を境に0・1・2本となる。分母が0になる接点を除き、極限と単調性を両側で書くことが完全答案の条件である。

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出典: 東北大学 1987年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。