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東北大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

次の条件を満たす整数 a,b の組のうち、logab が有理数となるものをすべて求めよ。1<a<b<a2<100

難易度6/ 10計算量4/ 10目安25

整数指数・対数 素因数分解、必要十分条件、範囲評価

方針

logab=p/q を既約分数で表し、bq=ap から a=dq,b=dp を導く。範囲条件で d,q,p を絞る。

解答

logab=pqとおく。ただし p,q は互いに素な自然数である。条件 a<b<a2 から1<pq<2.またbq=ap.素因数分解の一意性と (p,q)=1 より、ある整数 d>1 を用いてa=dq,b=dpと書ける。

q=1 なら 1<p<2 を満たす整数 p はない。したがって q2 である。また a2<100 より a9 だから、dq9 となる候補だけを調べればよい。dqq<p<2qb=dp22p=3823p=4,516,3232p=327したがって(a,b)=(4,8),(8,16),(8,32),(9,27).いずれも元の大小関係を満たし、log48=32,log816=43,log832=53,log927=32である。

別解

解法2:素因数の指数ベクトルを比較する

方針

a,b の各素因数の指数を並べる。logab=p/q が有理数なら指数ベクトルが p/q 倍になるので、分母 qa の全指数の最大公約数を割る。この条件で 2a9 を直接分類する。

解答

整数 a の素因数分解をa=r1α1r2α2rsαsとする。logab=p/q を既約分数とすれば bq=ap だから、b における ri の指数を βi としてqβi=pαiがすべての i で成り立つ。よって q は全ての αi を割る。

a2<100 より2a9.a=2,3,5,6,7 では素因数の指数の最大公約数が1なので q=1 となる。しかし 1<p/q<2 に反する。残る候補を調べる。a1<p/q<2b=ap/q4=22p/q=3/288=23p/q=4/3,5/316,329=32p/q=3/227したがって求める組は(4,8),(8,16),(8,32),(9,27)である。

総評

難度6、計算量4。有理対数を整数のべきの関係へ戻す問題で、想定時間は25分程度。同じ底のべき表示と素因数指数の比較の2方法で候補を尽くした。a2<100 から a9、また指数の分母が1では不可能であることが絞り込みの要点である。

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出典: 東北大学 1988年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。