方針
(1) は回転後の座標を置き、元の座標を逆向きに30度戻して二次式へ代入する。(2)は(1)で楕円の主軸が見えたことを使い、まず円へ移す標準的な拡大縮小を作る。さらに点 の移る先と、行列式が正である条件から向きを決める。最後に行列で条件を直接確認する。
解答
(1)
回転後の座標を とする。図形を原点のまわりに30度だけ回転した後の点 に対応する元の点 は、逆に30度戻して である。これを へ代入する。
各項をまとめると であるから、回転後の図形の方程式は である。座標名を に戻せば である。
(2)
(1)の結果から、30度回転後の座標 では図形は である。したがって、まず30度回転後の座標を取り、さらに 成分を3分の1にすれば円 に移る。
元の座標 に対して であるから、候補となる1次変換は である。よって行列はである。
条件を確認する。まずである。またである。さらに なので、図形 上では となる。したがって求める行列はである。
別解
解法2:主軸方向を先に見つけて変換を組み立てる
方針
二次式が簡単になる直交方向を直接見つけ、30度回転した座標で楕円の半軸を読む。楕円を円へ縮める変換を作り、指定点と行列式の条件で向きを確認する。
解答
(1)
30度回転後の座標を とすると、元の座標は代入して整理するとしたがって回転後の図形は(2)
元の点から回転後の座標を得る式は楕円を単位円へ移すには、 はそのまま、 を 倍すればよい。したがって はへ移り、行列式はよって求める行列はなお、楕円を単位円へ移す別の正の行列式をもつ変換があれば、上の変換の後に原点中心の回転を施したものになる。指定された非零ベクトルを動かさない回転は恒等変換だけなので、この は一意である。
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中6。二次曲線の回転では、図形を回すのか座標を戻すのかを混同しやすい。(2)は楕円を円にするための「回転してから縦方向を3分の1」という手順を行列に落とす問題である。試験場では20分程度で、点の移動条件と の確認を最後に必ず入れたい。