方針
(1) は円の中心が原点なので、正方形の頂点は90度ずつ回転した点として表せる。(2)では4頂点がグラフ上にあるため、同じ に2つの が来る場合を除き、3次関数は奇関数型 になる。4点を通る条件で を決め、円との交点方程式に余分な実根が出ない条件から を導く。
解答
(1)
円 の中心は原点である。円に内接する正方形の中心も原点であり、隣り合う頂点は原点のまわりに90度回転して得られる。
点 を90度ずつ回転すると である。したがって残りの頂点は である。
(2)
(1)の4点が曲線 上にあるとする。もし または なら、同じ 座標に異なる2つの 座標をもつ点が現れるので、関数のグラフにはならない。また の場合も同様に、同じ に異なる が対応する。したがって である。
4点は原点に関して対称な2組の点であるから、これらを通る3次関数は の形になる。条件 より である。差をとると であるから である。さらに となる。よって である。
円との共有点を調べるために を考える。 とおくと、整理により となる。第1因子は であり、これは正方形の4頂点に対応する。
曲線と円がこの4点のみを共有するためには、もう1つの因子から出る が新しい正の値を与えてはならない。ここで なので である。したがって または でなければならない。 、 とおくと、この条件から を得る。このとき である。分母の符号により2通りが生じるので または である。
別解
解法2:4点を根にもつ多項式
方針
正方形の頂点を と書く。原点対称な4点を通る3次関数が奇関数になることを係数比較で示す。円との交点条件を の3次式として因数分解し、余分な根が既存の2根と一致する条件を調べる。
解答
(1)
原点中心の90度回転を順に行えば、残りの3頂点はである。
(2)
4点が関数のグラフ上にあるため とする。点 、 を代入した
2式を加え、同様に 、 の2式を加えると より である。したがって である。を解くと とおいて円との交点条件 を整理すると共有点が4点だけであるには、第3の根が または と一致しなければならない。
とおけばまたは に反する解を除くとよって分母の符号に応じてまたはとなる。
総評
円に内接する正方形と3次関数の共有点条件を結びつける難問である。目安時間は32分。前半は90度回転で頂点を表せばよいが、後半は4点を通る3次関数を と置ける理由、そして円との交点方程式に余分な実根が出ない条件を書く必要がある。、、 の除外も答案の安定に効く。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。