方針
変換後の座標を , とおく。円 が円 に送られる条件から, の係数を比較し,二つの列ベクトルの長さと直交条件を得る。次に, 上で が常に成り立つように, として ,,定数項を比較する。
解答
変換後の点を とおく。
まず,円 が円 に送られる。したがって, の上で が成り立つ。展開すると である。これが に等しいので を得る。
次に, の点が を満たす条件を調べる。展開すると である。 だから とおくと である。これがすべての で4に等しいためには でなければならない。すなわち である。
これを先の円の条件と合わせる。 かつ より である。同様に である。したがって と はそれぞれ または である。条件 が成り立つには でなければならない。
よって , であり, はそれぞれ をとる。求める行列はである。
別解
解法2
方針
円の像の条件を、変換行列の2本の列ベクトルが「長さ 、互いに直角」であることとして読む。
第2列を第1列の90度回転で表し、双曲線の条件から符号を決める。
解答
変換後の座標をとする。単位円が半径 の円へ移るため、2本の列ベクトルはともに長さ で直交する。したがって、ある
によってと書ける。
この表示を用いるとよって 上でこれがつねに4となるにはが必要十分である。また だからさらに であり、これを に戻すと をそれぞれ としてを得る。各行列は円と双曲線の両方を指定された図形へ移す。
総評
二つの図形が一次変換でどう送られるかを係数比較で決める問題である。目安時間は22分。円の条件だけでは,長さと直角の条件までしか出ず,符号は決まらない。双曲線の条件で と置き,,,定数項を比較するのが決定打である。最後は , から符号を落とさず4つ列挙する必要がある。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。行列を明示する問題なので、当時の高校課程に含まれる2次行列だけを用いている。