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東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

1から20までの目が等確率で出る正二十面体のサイコロを考える.
このようなN個のサイコロを同時に投げ,
出た目の数の和がN+19になる確率をPNとおく.

(1) PNを求めよ.

(2) limN1NlogPNを求めよ.
ただし,対数は自然対数とする.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

確率場合の数指数・対数 数え上げ極限計算、計算整理

方針

各サイコロの目から1を引き、非負整数解の個数として数える。和が19なので上限条件は自動的に満たされる。極限では組合せ部分が多項式増加、全事象の 20N が指数減少を担うことを評価する。

解答

(1)
i 個目の目を Xi とし、Yi=Xi1 とおく。条件はY1++YN=19,Yi0となる。和が19なので Yi19 は自動的に満たされる。
非負整数解の個数は、19個の仕切られない同じものを N 箱へ分ける
重複組合せN+18C19である。全事象は 20N 通りだからPN=N+18C1920N.特に N=1 では P1=1/20 となり、添字も確認できる。

(2) 1NlogPN=1NlogN+18C19log20.ここでN+18C19=N(N+1)(N+18)19!N の19次程度であるから01NlogN+18C1919log(N+18)N0.したがってlimN1NlogPN=log20.19個を N 箱へ分配

別解

解法2

方針

各目から1を引いた後、母関数の19次係数として数える。有限等比和の19次以下は (1z)N と一致するため、重複組合せの添字を確実に決められる。

解答

(1)
各サイコロの目を XiYi=Xi1 とするとY1++YN=19,0Yi19.有利な場合の数は[z19](1+z++z19)Nである。19次係数までなら各因子を1+z+=11zに替えてよいから[z19](1z)N=N+18C19.したがってPN=N+18C1920N.(2)
N+18C19N の19次程度であり、1N+18C19(N+18)19である。よって01NlogN+18C1919log(N+18)N0.以上からlimN1NlogPN=log20.

総評

小さい和を重複組合せで数え、指数的な極限を取る問題。目安時間は18分前後。目から1を引くと和が19になり、上限19を気にしなくてよい点が数え上げの要点である。(2)では組合せ部分は多項式的にしか増えないため、1/N を掛けた対数では消える。最後に 20N の寄与だけが log20 として残る。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。 図は本文の論証を補助するものであり、縮尺に依存せず結論が得られる。

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出典: 東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 理系(後期) 後期 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。