方針
の符号で絶対値を外し, の内側だけ放物線になることを確認する。 は の積分なので区間ごとに式を求め,外側では定数になる。(3) は を用いて傾き となる を求め,接点の座標から接線の式を出す。
解答
(1) である。したがって である。よって はとなる。内側では だから, を頂点とする上に凸の放物線であり,, を通る。外側では 軸上のグラフである。
(2) である。 では積分区間で なので である。 ではであり, となる。 では が続くので, は に等しい。したがって よりである。このグラフは で 軸上, で増加し, で水平になる。
(3) では である。外側では なので,傾き の接線は にある。条件は であり,両辺に2を掛けて整理すると である。よって である。
接点の 座標を求めるとである。したがって接線はそれぞれである。整理して を得る。
とその積分
別解
解法2
方針
中心を へ移し、関数の左右対称性を利用する。積分関数を頂点が原点上方にある単純な放物線へ直すことで、グラフと2本の接線を対称に求める。
解答
(1)
とおくと だからしたがって では頂点 の放物線、
その外側では 軸である。
(2)
とおく。 ではよって中央の曲線は点 に関してという対称性をもつ。
(3)
接線の傾きはこれが となるのはすなわち のときである。対応する値はしたがって接線はである。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安時間は20分。絶対値の処理,積分,接線条件が連続しているため,区間分けを最初に固定することが重要である。 は外側で0,内側で放物線になるので, は外側で定数,内側で3次式になる。(3) では傾きだけでなく接点の の値まで求める必要があり,2本の接線を片方だけで終えないように注意する。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。図を含む場合は本文との対応と縮尺に依存しない論証も確認している。