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東北大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第1問

2つの曲線y=x316xy=x32x2+ax座標が負の点を共有し,
かつ,その点において共通の接線lをもつとする.

(1) aを求めよ.

(2) lの方程式を求めよ.

(3) 2つの曲線で囲まれた図形の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

微分積分 接線・法線面積計算、計算整理

方針

共有点の x 座標を u とし、同じ点を通る条件と接線の傾きが等しい条件を連立する。負の共有点を選ぶことで u=2 が決まり、そこから a と共通接線を求める。面積は2曲線の差を因数分解し、接点が重なりなので (x+2)2 をもつことを利用して積分する。

解答

(1)
共有点の x 座標を u とする。2つの曲線がその点を共有し、さらに共通の接線をもつので、関数値と導関数値がそれぞれ等しい。したがって u316u=u32u2+a かつ 3u216=3u24u である。傾きの条件を整理すると 6u2+4u16=0 すなわち 3u2+2u8=0 である。これを解くと u=2,u=43 である。共有点の x 座標は負であるから u=2 である。

このとき第1の曲線での y 座標は (2)316(2)=24 である。一方、第2の曲線では (2)32(2)2+a=a であるから、a=24 である。

(2)
接点は (2,24) である。傾きは 3(2)216=4 だから、共通接線 ly24=4(x+2) すなわち y=4x+16 である。

(3) a=24 のとき、2曲線の差は(x316x)(x32x2+24)=2x3+2x216x24=2(x3)(x+2)2.接点 x=2 では重なっており、もう一つの交点は x=3 である。2x3 では (x+2)20x30 だから、上側は第2の曲線である。したがって面積 SS=232(x3)(x+2)2dx である。v=x+2 とおくと、0v5x3=v5 なのでS=052v2(5v)dv=2[53v314v4]05=6256.よって求める面積は 6256 である。

別解

解法2

方針

2曲線の差を1つの3次多項式と見る。共通接線をもつ共有点は、この差の多項式の重解になるため、差とその導関数の共通零点から負の接点と a を決める。

解答

(1)
2曲線の差をH(x)=(x316x)(x32x2+a)=2x3+2x216xaとおく。共通接線をもつ共有点の x 座標 uH(u)=H(u)=0を満たす。まずH(x)=6x2+4x16=2(3x4)(x+2)である。負の共有点という条件からu=2.さらに H(2)=0 より24a=0,したがってa=24.(2)
接点は (2,24)、傾きは3(2)216=4なのでl: y=4x+16.(3)
a=24 のときH(x)=2(x3)(x+2)2.2<x<3 では H(x)<0 だから、第2曲線が上側である。よって面積はS=23H(x)dx=232(3x)(x+2)2dx.v=x+2 とおくとS=205(5v)v2dv=2[53v314v4]05=6256.

総評

難度6、計算量6。共通接線の条件は関数値と導関数値の一致であり、差の多項式では重解条件になる。面積計算では接点 x=2 で上下が入れ替わらない。 2解法の最終値を照合し、境界条件・符号・定義域も確認した。

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出典: 東北大学 1996年度 後期日程 文系・理系共通 文系第1問・理系第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。