方針
「少なくとも1回」を余事象で表す。1回で5以上が出ない確率は32なので、(32)n≦20001を満たす最小のnを、与えられた常用対数を使って決める。
解答
1回の試行で5以上の目が出ない確率は 64=32 である。したがって、n回投げても5以上の目が1回も出ない確率は (32)n である。
条件は 1−(32)n≧0.9995 であり、これは (32)n≦0.0005=20001 と同値である。逆数をとって (23)n≧2000 とし、常用対数をとると nlog1023≧log102000 である。
与えられた値から log1023=0.4771−0.3010=0.1761 また log102000=log10(2⋅103)=0.3010+3=3.3010 である。よって n≧0.17613.3010 である。ここで 0.1761⋅18=3.1698<3.3010,0.1761⋅19=3.3459>3.3010 だから、条件を満たす最小の整数は 19 である。
別解
解法2
方針
終了しない余事象の確率を (2/3)n とし、常用対数で n の境界を求める。18回と19回を対数値で直接比較して最小性まで確認する。
解答
1回で5以上が出ない確率は 2/3 だから、少なくとも1回出る確率は1−(32)n.条件は(32)n≦20001⟺nlog1023≧log102000.与えられた値からlog1023=0.1761,log102000=3.3010.さらに18⋅0.1761=3.1698<3.3010<3.3459=19⋅0.1761.したがって18回では不足し、19回で初めて条件を満たす。答えはn=19.
総評
難度4、計算量3。目安時間は10分。余事象に直すと単純な指数不等式になる。(2/3)n≦1/2000から(3/2)n≧2000へ直して対数を取ると、不等号の向きを誤りにくい。最後は18では足りず19で初めて条件を満たすことを数値で確認する。
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出典: 東北大学 1997年度 前期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。