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東北大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

0<a<bとし,mnを自然数とする.f(m)=logam+bm2,g(m)=log(am)+log(bm)2とする.このときf(m+n),f(m)+f(n),g(m+n),g(m)+g(n)の大きさの順に並べよ.ただし,対数は常用対数とする.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安10

指数・対数方程式・不等式 不等式評価、式変形

方針

f(m)am,bm の相加平均の対数,g(m) は幾何平均の対数である。まず g(m+n)=g(m)+g(n) を直接確認する。次に f(m)>g(m) は相加平均と幾何平均の大小で示し,最後に f(m+n)>f(m)+f(n) は対数を外して正数の不等式に戻し,展開差を (bmam)(bnan) に因数分解する。

解答

まず g(m+n)=logam+n+logbm+n2=g(m)+g(n) である。また相加平均は幾何平均より大きいので f(m)>g(m),f(n)>g(n) であり、したがって f(m)+f(n)>g(m+n)=g(m)+g(n) である。

さらに am+n+bm+n2>(am+bm)(an+bn)42am+n+2bm+n>am+n+ambn+anbm+bm+n すなわち am+n+bm+n>ambn+anbm と同値であり、これは (bmam)(bnan)>0 から成り立つ。よって f(m+n)>f(m)+f(n)>g(m+n)=g(m)+g(n) である。

補足すると,対数は増加関数なので,正の数どうしの大小を比較してから対数を取ってよい。特に am+n+bm+n2>(am+bm)(an+bn)4 を示せば,両辺の常用対数を取って f(m+n)>f(m)+f(n) が従う。差を計算すると 2(am+n+bm+n)(am+bm)(an+bn)=(bmam)(bnan)>0 であり,0<a<b だから確かに正である。等号が成り立つのは g(m+n)=g(m)+g(n) だけで,f を含む二つの不等号は厳密である。

別解

解法2

方針

各指数で現れる2数を一度文字に置き、相加平均・相乗平均と積の展開差だけで三つの比較を独立に示す。

解答

A=am, B=bm, C=an, D=bn と置く。0<a<b より0<A<B,0<C<D.まずg(m+n)=g(m)+g(n)は対数法則から直ちに分かる。

相加平均と相乗平均よりA+B2>AB,C+D2>CD.両辺の対数を取り、加えるとf(m)+f(n)>g(m)+g(n).また2(AC+BD)(A+B)(C+D)=AC+BDADBC=(BA)(DC)>0.したがってAC+BD2>A+B2C+D2,両辺の対数を取ってf(m+n)>f(m)+f(n).以上よりf(m+n)>f(m)+f(n)>g(m+n)=g(m)+g(n).

総評

平均の大小と対数の単調性を使う問題である。所要時間は10分程度。f(m)>g(m) だけでなく,f(m+n)f(m)+f(n) の比較では積の形を展開して因数分解する必要がある。常用対数か自然対数かは単調性には影響しないが,対数を取る前の正数比較を明確に書くとよい。

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出典: 東北大学 1998年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。