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東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

(1) xlog2x31x31を満たすxの範囲を求めよ.

(2) xy平面において,x座標が(1)を満たす点の集合と
3xyx3+2で表される図形との共通部分の面積Aを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

指数・対数積分 同値変形、範囲評価、面積計算

方針

まず対数の真数条件から x<0 または x>1 に分ける。x>1 では対数が負になり左側の不等式に反するので除外し、x<0 で右側の不等式だけを処理する。(2)ではさらに 3xx3+2 が必要なので、(1)の範囲と交差させ、上下差を積分して面積を出す。

解答

(1)

まず対数の真数条件を調べる。 x31x3=11x3>0 でなければならない。これは x<0またはx>1 である。 x>1 のときは 0<x31x3<1 なので log2x31x3<0 である。しかし x>1 だから、xlog2((x31)/x3) は成り立たない。したがって x>1 は除かれる。

次に x<0 とする。このとき x31x3>1 なので対数は正である。したがって左側の不等式 xlog2x31x3 は自動的に成り立つ。残る条件は log2x31x31 である。底が2で1より大きいので、これは x31x32 と同値である。すなわち 11x32 より 1x31 である。x3<0 なので両辺に x3 を掛けると不等号の向きが変わり、1x3 となる。したがって x1 である。

よって求める範囲は x1 である。

(2)

(1) より、対象となる xx1 である。また図形 3xyx3+2 が存在するためには 3xx3+2 が必要である。これは x33x+20 であり、因数分解すると (x1)2(x+2)0 である。(x1)20 だから、x1 では符号は x+2 で決まる。x1 と合わせると 2x1 である。

したがって面積 AA=21{(x3+2)3x}dx である。計算すると A=[x4432x2+2x]21 =(14322)(464)=114 である。よって A=114 である。

面積を与える区間

別解

解法2

方針

負の範囲では u=x と置き、対数不等式を正の変数の不等式へ直す。面積は上下差を先に因数分解し、符号から積分区間を確定する。

解答

(1)
真数条件は x<0 または x>1 である。x>1 では対数が負でxlog2((x31)/x3) に反する。

x=u, u>0 とおくとx31x3=1+1u3.左側の不等式は自動的に成り立ち、右側は1+1u32すなわち u1 である。よってx1.(2)
上下差はx3+23x=(x1)2(x+2).x1 と合わせると、領域が存在する範囲は2x1.したがってA=21(x33x+2)dx=114.

総評

対数不等式と面積計算をつなぐ問題。目安時間は20分前後。真数条件で x<0x>1 が出るが、x>1 は対数が負になるためすぐ除外できる。x<0 で不等式に x3 を掛けるとき、不等号の向きが変わる点が注意点である。面積では (x1)2(x+2) の符号から [2,1] に絞ると、積分範囲を迷わない。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。 図は本文の論証を補助するものであり、縮尺に依存せず結論が得られる。

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出典: 東北大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 理系(後期) 後期 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。