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東北大学 2000年度 後期日程理系(後期)数学 第3問

次の式を満たす数列{an}を考える.a1=1,an+1={1+3(1an+12)}an(n=1,2,)(1) bn=an2anとおくとき,
bn+1bnとの関係式を求めよ.

(2) bnおよびanを求めよ.

(3) 極限値limnanを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安23

数列 漸化式の変形置換極限計算

方針

漸化式の右辺にも an+1 が含まれているので、まず an+1 について解く。その後、指定された bn=an/(2an) に代入すると、分母の形がそろって等比数列になる。bn を求めたら、an=2bn/(1+bn) に戻し、bn から極限を出す。

解答

(1)
与えられた漸化式はan+1={1+3(1an+12)}anである。右辺を展開して an+1 を左辺へ集めると an+1=(1+3)an32anan+1 だから an+1(1+32an)=(1+3)an である。よってan+1=(1+3)an1+32an=2(1+3)an2+6anである。

ここで bn=an2an とおく。すると2an+1=22(1+3)an2+6an=22+23an2an23an2+6an=2(2an)2+6anである。したがってbn+1=an+12an+1=2(1+3)an2+6an2(2an)2+6an=(1+3)an2anである。よって bn+1=(1+3)bn である。

(2) b1=a12a1=121=1+2 である。(1)より bn は公比 1+3 の等比数列だから bn=(1+2)(1+3)n1 である。

また bn=an/(2an) から bn(2an)=an すなわち an=2bn1+bn である。したがってan=2(1+2)(1+3)n11+(1+2)(1+3)n1である。

(3) 1+3>1 なので bn=(1+2)(1+3)n1 である。したがって an=2bn1+bn2 であり、求める極限値は 2 である。

別解

解法2

方針

指定の bn を使わず、まず逆数 un=1/an の一次漸化式へ変換する。不動点からの差を等比数列にする。

解答

(1)
与式を an+1 について解くとan+1=(1+3)an1+3/2an.ここで un=1/an とおけばun+1=un1+3+3/21+3.この一次変換の不動点は 1/2 なのでun+112=11+3(un12).u1=1 からun=12+(112)(1+3)(n1).(2)
逆数を取って整理するとan=2(1+2)(1+3)n11+(1+2)(1+3)n1.またbn=an2anへこの式を代入すればbn=(1+2)(1+3)n1,bn+1=(1+3)bn.(3)
最後に un1/2 だからlimnan=2.

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安は23分。漸化式に an+1 が両辺に出てくるため、最初にこれを解き忘れると以後の変形ができない。指定された bn は、2an+1 の分母がうまく消えるように作られている。bn>0 から an=2bn/(1+bn)<2 も分かるので、分母 2an が途中で0にならないことの確認にもなっている。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2000年度 後期日程 数学 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。