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東北大学 2001年度 後期日程理系(後期)数学 第5問

a>0に対して,曲線y=eax+eax2a(1x1)の長さをL(a)とする.

(1) この曲線の概形を描け.

(2) L(a)を求めよ.

(3) L(a)aの関数として単調増加関数であることを示せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

微分積分指数・対数 グラフの概形定積分評価微分による最大最小

方針

導関数から曲線の増減・対称性・凸性を調べて概形を描く。弧長は 1+(y)2 を計算すると (eax+eax)/2 に簡単化する。単調性は L(a)=(eaea)/a を微分し、分子を別関数としてその導関数が正であることを示す。

解答

(1)

曲線は y=eax+eax2a である。右辺は xx に変えても変わらないので、グラフは y 軸に関して対称である。

導関数は y=eaxeax2 である。したがって x<0 では y<0x>0 では y>0 であり、x=0 で最小となる。最小点は (0,1a) である。

また y=a2(eax+eax)>0 なので、グラフは下に凸である。よって概形は、y 軸対称で、(0,1/a) を最小点とする下に凸の曲線である。

(2)

弧長公式より L(a)=111+(y)2dx である。ここで1+(y)2=1+(eaxeax2)2=(eax+eax2)2である。したがって 1+(y)2=eax+eax2 である。

よってL(a)=11eax+eax2dx=[eaxeax2a]11=eaeaa.したがって L(a)=eaeaa である。

(3)

(2) より L(a)=eaeaa(a>0) である。微分すると L(a)=a(ea+ea)(eaea)a2 である。

分子を ϕ(a)=a(ea+ea)(eaea) とおく。すると ϕ(a)=ea+ea+a(eaea)(ea+ea)=a(eaea) である。a>0 では ea>ea なので ϕ(a)>0 である。また ϕ(a)a=0 で0に近づくので、a>0ϕ(a)>0 である。したがって L(a)>0 となり、L(a)a の単調増加関数である。

別解

解法2(積分表示から単調性を見る)

方針

双曲線関数の記号を使わず、対称な指数関数として扱う。
弧長の被積分関数を簡単化した後、その被積分関数自体が
a とともに増えることから単調性を示す。

解答

(1)

関数は偶関数でy=eaxeax2,y=a2(eax+eax)>0.したがって y 軸対称、(0,1/a) で最小となる下に凸の曲線である。

(2) 1+(y)2=(eax+eax2)2だからL(a)=11eax+eax2dx=eaeaa.(3)

対称性からL(a)=201eax+eax2dx.x>0, a>0 に対し、被積分関数を a で微分するとx2(eaxeax)>0.したがって各 x(0,1] で被積分関数は a とともに増加する。
よってその積分 L(a)a>0 で単調増加する。

総評

難度6、計算量5。弧長計算で 1+(y)2 が完全な平方になる点が中心である。概形では対称性、最小点、下に凸を明示すれば十分。(3)は微分後の分子を ϕ(a) と置き、ϕ(a)>0 から正であることを示すと整理しやすい。目安は18分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2001年度 後期 数学 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。