方針
放物線 と1本の弦で囲まれる面積は、区間の長さの3乗に比例し、具体的に である。全体の弦と放物線の面積Sから、細かく結んだ折れ線と放物線の間に残る小さな面積の和を引けば が得られる。等分幅が半分になると残りの面積は 倍になるので、漸化式と明示式を出す。
解答
まず基本となる面積を求める。放物線 上の2点のx座標の差を とすると、その2点を結ぶ弦と放物線で囲まれる面積は、平行移動して区間を と見れば である。
したがって、線分 と放物線で囲まれる面積は である。
(1) では区間 を2等分する。折れ線と放物線の間に残る小さな面積は、長さ の区間2個分であるから である。よってである。
(2) のとき、各小区間の長さは であり、小区間は 個ある。したがって、折れ線と放物線の間に残る面積はである。同様に であるから である。すなわち とも書ける。
(3)
(2)の残り面積の式から直接 である。したがってである。
(4)
条件 は、(3)より と同値である。したがって すなわち である。、 だから、最小の自然数 は である。
弦の細分と残り面積
別解
解法2
方針
一区間の弦と放物線の差を平行移動して直接積分し、その面積が幅 のみにより となることを示す。細分後の残差を幾何級数として追う。
解答
(1)
区間 の弦と の差はしたがって小面積は全体では であり、 では(2)
回細分後は幅 の区間が 個あるのでゆえに(3)
残差の式から(4) より最小の は5である。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は20分。採点ポイントは、弦と放物線の基本面積 を導くこと、 そのものではなく不足分 を考えること、 の最小nを正しく判定することである。誤りやすいのは、幅が半分になると面積が 倍になるが個数は2倍になるため、合計では 倍である点を取り違えることである。