方針
とおくと、 は と同値である。まず の成分比較で大きく候補を絞る。そこから の場合とそうでない場合に分け、最後に を満たすものだけを残す。
解答
とおく。条件 は、右からAを掛けて と同値である。を代入して の成分を比べるとを得る。
まず とする。このとき第2式、第3式から であり、第1式から である。さらに より なので である。このときとなるが、 であり不適である。
次に とする。このとき である。第1式は すなわち となる。 なら であり、である。この行列は跡が 、行列式が1なので を満たす。したがって である。もし なら より となるが、これは上の形のAの跡が であることに反する。よってこの場合は不適である。
したがって である。このときである。 を計算するとである。これがEに等しいためには が必要であり、よって である。この値では確かにが を満たす。
したがって求める行列はである。
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別解
解法2
方針
の最小多項式から 、したがって を得る。共役条件を逆行列の成分と比較して一気に係数を決める。
解答
与えられた形の は にはなれない。 は重根をもたないため、 と合わせると最小多項式は である。よってとするとである。したがって跡条件から 。さらになので 、従って である。実際 より で、共役条件も満たす。
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中6。目安時間は26分。採点ポイントは、 を に直して成分比較すること、 の有無で場合分けすること、最後に で候補を削ることである。誤りやすいのは、 だけで得た候補をそのまま答えにしてしまうこと、また の場合の を未確定のまま残すことである。