方針
(1) は の行列式が の行列式の2乗になることを、必要なら成分計算で確認する。(2)では とおくと であり、(1)と から が従う。 と置いて , を成分比較すると または に限られる。(3)は から 、さらに から を得る。後半は , , を使って指数を4周期で調べる。
解答
(1) とする。行列式を考えると である。2次行列については であるから である。
(2) とおく。仮定 より である。また(1)より であり、 から である。したがって である。とおく。 よりである。また である。
もし なら であり、 である。一方 なので となり、 に反する。したがって である。すると , から である。さらに , , だから である。よって である。すなわち である。
(3) である。まずである。条件 より、成分を比較して を得る。したがってである。
このときである。条件 より だから である。よって である。
次に を満たす を求める。 より、 と を入れ替えるたびに符号が変わるので である。したがって である。一方、 であり、右から を掛けて比較すれば であればよい。
また だから であり、 の累乗は4周期である。 が偶数なら なので すなわち が必要である。 で の場合を調べると より である。 が奇数なら なので すなわち であり、 が必要である。 では 、 では該当する はない。
したがって求める組は である。
の4周期
別解
解法2
方針
(1) ,(2)では の成分と行列式を直接使う。(3)の前半は反交換条件を成分比較し、後半は の表を作って9組を合同式ではなく明示的に確認する。
解答
(1) (2)
とおくと である。(1)とより である。とすると、 の非対角成分から なら、 に対してとなり矛盾する。よって 、したがって である。残りの条件から または なので(3)
の成分比較からさらにより なのでが4周期で繰り返される。また の9組をこの表で照合すると、右辺が になるのはだけである。
総評
難度7、計算量7。目安時間は30〜38分。前半は行列式と成分比較、後半は反交換関係 と の計算を組み合わせる問題である。(2)では だけではなく まで使って に絞る必要がある。(3)の最後は全9通りを力任せに調べてもよいが、 と4周期を使うと整理できる。符号と指数の合同条件を混同しないことが重要である。