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東北大学 2008年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

abを実数とし,曲線C:y=x2+2ax+b
平面上の4点O(0,0)P(2,4)Q(2,5)R(0,1)を頂点とする
平行四辺形を考える.
直線OPは曲線Cの接線であり,その接点は線分OP上にあるとする.
このとき,以下の問いに答えよ.

(1) baで表せ.また,aの値の範囲を求めよ.

(2) 曲線Cの上側と平行四辺形OPQRの内部の共通部分の面積をS(a)とおく.
aが(1)で求めた範囲を動くとき,S(a)の最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安24

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算、場合分け

方針

接点の x 座標を t と置くと,接線 OPy=2x なので t=1ab=t2 が決まる。曲線は y=2x+(xt)2 と書け,平行四辺形内で曲線の上側に残る縦の長さは 1(xt)2 である。0t2 で積分区間を共通部分として表し,最大値は t=1 で得る。

解答

(1)
直線 OPy=2x である。曲線 C:y=x2+2ax+b とこの直線の接点の x 座標を t とする。

曲線の傾きは 2x+2a であるから,接点での傾きが2である条件は 2t+2a=2 であり,t=1a である。また接点は y=2x 上にあるので t2+2at+b=2t である。a=1t を代入して b=2tt22(1t)t=t2 を得る。したがって b=(1a)2 である。

接点が線分 OP 上にある条件は 0t2 である。t=1a より 1a1 である。

(2) t=1a とおくと,曲線は y=x2+2(1t)x+t2=2x+(xt)2 である。また平行四辺形 OPQR0x2,2xy2x+1 で表される。

曲線の上側かつ平行四辺形の内部にある部分の縦の長さは (2x+1){2x+(xt)2}=1(xt)2 である。ただしこれは xt1 の範囲でだけ正であり,さらに 0x2 でなければならない。よって S(a)=max(0,t1)min(2,t+1){1(xt)2}dx である。 0t1 のときは S=0t+1{1(xt)2}dx=23+tt33 であり,これは t について増加する。1t2 のときは S=t12{1(xt)2}dx=23+(2t)(2t)33 であり,これは t について減少する。したがって最大は t=1 のときであり,Smax=11(1u2)du=43 である。

図は t=1 の場合。上下の差は 1(xt)2 で、積分区間は [0,2][t1,t+1]

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。試験場での目安は24分で、接線条件と面積最大化を結びつける問題である。採点点は、接点を t=1a と置いて曲線を 2x+(xt)2 に直すこと、平行四辺形内の縦の長さを 1(xt)2 と見ること、積分区間が [0,2][t1,t+1] の共通部分になることにある。最大値は対称な t=1 で出るが、その理由を場合分けで示すと説得力がある。

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出典: 東北大学 2008年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。