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東北大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

xyz空間において半径が1でx軸を中心軸として原点から両側に無限に伸びている円柱C1と,
半径が1でy軸を中心軸として原点から両側に無限に伸びている円柱C2がある.
C1とC2の共通部分のうちy≦12である部分をKとおく.
以下の問に答えよ.

(1) uを−1≦u≦1を満たす実数とするとき,
平面z=uによるKの切断面の面積を求めよ.

(2) Kの体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28分

積分、図形と方程式 体積計算、場合分け

方針

平面 z=u で切ると,2つの円柱条件は x2+u2≦1,y2+u2≦1 となり,断面は正方形 −s≦x,y≦s に y≦1/2 を加えた図形になる。ただし s=1−u2 である。s≦1/2 なら切り取りは効かず,s>1/2 なら上側を y=1/2 で切る。この断面積を u で積分して体積を求める。

解答

(1)

円柱 C1 は x 軸を中心軸とする半径1の円柱なので y2+z2≦1 で表される。円柱 C2 は y 軸を中心軸とする半径1の円柱なので x2+z2≦1 で表される。

平面 z=u で切る。−1≦u≦1 とし s=1−u2 とおくと,2つの円柱の条件は −s≦x≦s,−s≦y≦s となる。さらに K では y≦12 が加わる。

したがって断面は,横の長さが 2s で,縦の範囲が −s≦y≦min⁡(s,12) である長方形になる。 s≦1/2,すなわち 1−u2≦12 のときは ∣u∣≧32 であり,y≦1/2 は断面を切らない。このとき断面積は (2s)(2s)=4s2=4(1−u2) である。 s≧1/2,すなわち ∣u∣≦32 のときは,縦の長さが 12−(−s)=s+12 である。よって断面積は 2s(s+12)=2s2+s=2(1−u2)+1−u2 である。

以上より,求める断面積は{2(1−u2)+1−u2(∣u∣≦32),4(1−u2)(32≦∣u∣≦1)である。

(2)

断面積は u の偶関数である。したがって体積 V はV=2∫03/2{2(1−u2)+1−u2} du+2∫3/214(1−u2) duである。

まず多項式部分を計算すると2∫03/22(1−u2) du=4[u−u33]03/2=332である。また2∫3/214(1−u2) du=8[u−u33]3/21=163−33である。

残る円弧部分については,y=1−u2 が単位円の上半分を表すことを用いる。0≦u≦3/2 の下の面積は,中心角 π/3 の扇形と直角三角形の面積から∫03/21−u2 du=π6+38である。したがって2∫03/21−u2 du=π3+34である。

以上を足すとV=332+(π3+34)+(163−33)=163+π3−534である。

高さ z=u の断面は長方形。平面 y=1/2 が上辺を切るかだけを場合分けする。

総評

難度7,計算量6。目安時間は28分。断面 z=u を取ると正方形になる点が見えると,立体はかなり扱いやすい。y≦1/2 が効くかどうかは s=1−u2 と 1/2 の比較で決まり,ここで場合分けを誤ると体積全体がずれる。円弧部分の積分は単位円の扇形と三角形で処理すると,逆三角関数を使わずに書ける。 2つの場合の断面積は境界 ∣u∣=3/2 でともに1となり、式の接続を検算できる。

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出典: 東北大学 2006年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。