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東北大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

不等式x2>2xを満たす正の実数xの範囲を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

指数・対数方程式・不等式 グラフの概形、範囲評価

方針

x>0 なので両辺の自然対数を取り、h(x)=2logxxlog2 の符号を調べる。h(2)=h(4)=0 であり、導関数 h(x)=2/xlog2 は一度だけ0になる。0<x<2 では h が増加して h(2)=0 に達するので負、2<x<4 では正、4<x では減少して負になる。別解として x=2t と置くと、2t>2t の範囲を調べる問題に変わる。

解答

正の実数 x について考える。両辺の自然対数を取ると、不等式 x2>2x2logx>xlog2 と同値である。そこで h(x)=2logxxlog2 とおく。

微分すると h(x)=2xlog2,h(x)=2x2<0 である。また h(2)=2log22log2=0,h(4)=2log44log2=0 である。 0<x<2 では 2/x>1>log2 なので h(x)>0 である。したがって h はこの範囲で増加し、h(2)=0 より h(x)<0(0<x<2) である。 2<x<4 では、h は2つの零点 2,4 の間で正になる。実際、h(x)<0 なのでグラフは上にふくらみ、2点 (2,0),(4,0) を結ぶ線分より上にある。よって h(x)>0(2<x<4) である。 4<x では 2/x<1/2<log2 なので h(x)<0 である。したがって h はこの範囲で減少し、h(4)=0 より h(x)<0(x>4) である。

以上より、求める範囲は 2<x<4 である。

h(x)>0 となるのは2つの零点の間だけ。

別解

解法2

方針

x=2t と置き、指数の大小 2t>2t へ変換する。関数 g(t)=2t2t の零点と増減を調べる。

解答

x=2t とおくと、x>0 のもとで t は実数全体を動く。不等式は22t>22tすなわちg(t)=2t2t>0と同値である。g(1)=g(2)=0,g(t)=(log2)22t<0.よって g は上に凸で、2つの零点の間では正である。またg(t)=2(log2)2tは単調減少し、零点をただ一つもつので、g はその外側では再び0を越えない。したがって1<t<2.x=2t に戻して、求める範囲は2<x<4である。

総評

難度5、計算量4。対数を取って h(x)=2logxxlog2 の符号を見る標準問題である。h(2)=h(4)=0 はすぐ分かるが、その外側で負になる理由を単調性で補う必要がある。h<0 による形だけで説明する場合も、2つの零点の間で正になることと外側の符号を分けて述べると安全である。置換 x=2t の別解も見通しがよく、15分程度で解きたい。

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出典: 東北大学 2007年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。